各話あらすじ

第 33 話 『真っ向勝負!激闘トリコ対トミーロッド!』

2011/11/20 放送

脚本:田口智子  演出:暮田公平  作画:山崎展義/本田敬一  美術:野村正信 

トリコとトミーロッドの激しい戦いは、いつ果てることなく続いていた。シバリングで体温を維持していたトリコだが、その限界時間は2時間もない。対するトミーも寄生昆虫を生み出すエネルギーに限度があったが、まだ千匹も残されていると余裕の表情だ。そのころ、節乃のもとに訪れていたココは、一刻も早くトリコのもとへ向かうよう説得を続けていた。だが、節乃はトリコと小松に期待していると言って動こうとはしない。そこでココが自分だけでもトリコたちのもとへ向かおうとするが、節乃は何故か引き止めるのだった。
自分が再生屋、グルメリバイバーであることを小松たちに明かした鉄平。絶滅寸前の食材の保護を目的とした再生屋は、食材の捕獲を目的とする美食屋とは反対の存在。それゆえ、今回は覆面をかぶって正体を隠していたのだという。そこへ親を失ったウォールペンギンの子供が小松を頼ってやって来た。悲しみの子ペンギンを思わず抱きしめる小松。すると突然、オーロラが現れた。まだセンチュリースープは残っている。そう感じた小松たちの心にふたたび希望がわく。そのころ、トリコとトミーの戦いが終わることなく続いていた。
千匹もの寄生昆虫の群れを一気に生み出したトミー。その一斉攻撃の前になすすべもなく、トリコは全身を虫に覆われて膝をついてしまう。それを見たトミーは勝利を確信する。すぐさまトリコの仇を討とうとしたマッチだったが、トミーとの実力差は歴然、忍び寄る寄生昆虫の前に倒れてしまう。大量のエネルギーを使ってしまったトミーだったが、スープ捕獲の障害をゼロにするため、動けぬトリコにトドメを刺そうと近づいた。絶体絶命だと思われたその瞬間、トリコは虫たちをはらって復活、トミーに渾身の10連釘パンチを放つ!
ついにトリコの一撃がトミーをとらえた。その一撃に耐えながら、トミーはトリコが精油、エッセンシャルオイルの匂いを発していることに気づく。それは虫から身を守るため、木々が発生する成分だった。トリコのグルメ細胞が寄生昆虫から身を守るため、生成して分泌したのだ。しかもこの成分は伝染するため、マッチにも影響をおよぼし、その身を救っていた。ついに寄生昆虫たちの動きも止まり、ようやくトミーと一騎打ちできることになったトリコの闘志はさらに燃え上がる。対するトミーもついにその牙をむき、より恐ろしい形相でトリコをにらみつけた。

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