各話あらすじ

第 24 話 『夢の時間! 節乃のセンチュリースープ!』

2011/09/18 放送

脚本:田口智子  演出:角銅博之  作画:山崎展義  美術:野村正信 

伝説の料理人である節乃の作ったセンチュリースープを食べさせてもらうことになったトリコと小松。しかし、できるまでにもう少し時間がかかるということで、先ににんにく鳥の親子丼を作ってもらうことになった。節乃のあざやかな調理の腕に目を見張る小松。そして出来上がった親子丼の味に、トリコと小松は感動を覚えた。一方の節乃もまた、親子丼の味の秘密を見抜き、瞬時に独自の発想を思いついた小松に興味を持ち始める。そのころ、節乃食堂の外では開店していることを知った人間が、いつの間にか押し寄せていた。
ついにセンチュリースープが完成する。あまりにも透明度の高いスープは、そこにあるかどうかさえわからないほど透き通っていた。そして、センチュリースープを味わうトリコと小松。トリコはその美味しさに体を震わせ、小松は意識が飛ぶほどの衝撃を受ける。すぐさま、センチュリースープの具材を言い当てた小松だったが、同時に「何かが足りない…」ともらした。その言葉を聞いた節乃は意を決したかのような表情を見せ、トリコと小松に節乃食堂の厨房を見せると言いだす。節乃食堂の厨房、それは店の地下深くにあった。
厨房へと足を踏み入れたトリコと小松。そこは数々の食材が並ぶ巨大な調理場だった。アスレチックのような場所を通り、トリコたちはセンチュリースープの仕込み場へと向かう。その仕込みの複雑さを見た小松は、節乃食堂が不定期にしか開けない理由がここにあると思ったが、節乃に否定される。節乃曰く、客や調理人が食材を選ぶのではなく、食材が客や調理人を選ぶのだという。つまり店を開けるのは食材の気分だというのだ。その言葉の意味が理解できない小松に、節乃はやがてそれが理解できる日が来るとやさしく微笑む。
センチュリースープの仕込み場に到着したトリコと小松は、その巨大な鍋に圧倒される。長い階段を上ってスープの具材として煮込まれているグルメ食材の数々を見たトリコと小松はおどろくが、これでまだ未完成という節乃の言葉に、さらにおどろかされる。実はセンチュリースープは自然界に存在するもので、その美味しさに感動した節乃が再現したものが、トリコと小松が味わったスープだというのだ。節乃はトリコと小松の鋭敏な味覚に期待をよせ、自然界にあるセンチュリースープを味わい、足りない何かを見つけてほしいと依頼する。しかもセンチュリースープが姿を現す百年に一度のときはもうすぐだという。

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