各話あらすじ

第 16 話 『リン、最期の願い! 覚醒せよ、超トリコ!!』

2011/07/17 放送

脚本:村山 功  演出:小村敏明  作画:袴田裕二  美術:野村正信 

スタージュンGTロボの攻撃で、トリコとリンは重傷を負う。そして、意識を失ったトリコは奇妙な夢を見た。それは自分が自分を食べているイメージで、その夢から覚めてトリコは意識を取り戻すが、リンのダメージは深刻だった。だが、リンは自分よりもみんなのことを気づかい、エンドルフィンスモークを噴射させる。その好意に報いるため、ティナはクルッポーと共に救援を呼びに走った。トリコはリンの心配をしてそばに近寄るが、リンは自分の顔の古傷の思い出を語りながら、トリコに最期の望みを叶えてもらい静かに眠った。
リンの仇討ちとばかりに、トリコの猛反撃が始まった。限界を超えた6連釘パンチがさく裂、スタージュンGTロボを圧倒する。その急激な戦闘力の上昇を見たスタージュンは、トリコがオートファジーを発動させたことに気づく。だが、飢餓状態による一時的なパワーアップであるオートファジーには限界時間があった。そのことを知っているスタージュンは余裕をくずさず、やがてトリコを圧倒し始める。そして、ついにスタージュンの痛恨の一撃がさく裂、力尽きたトリコはティナのいた場所まで吹き飛ばされてしまう。
ティナは吹き飛ばされたトリコを見つけたが、必死で呼びかけても一向に目を覚まさない。そこでティナは、光り輝く肉汁をトリコに与える。すると、ボロボロだったトリコが、その味に反応して目を覚ます。ティナの与えた肉汁こそ、宝石の肉・ジュエルミートのものだった。その匂いをかいだだけでトリコの体は回復していく。そしてトリコはついに宝石の肉を口にした。そのあまりの美味しさに涙を流すトリコ。しかも、ボロボロのはずのトリコの肉体が見る見るうちに回復し、さらに以前以上の力が体にあふれてくるのだった。
トリコにとどめを刺したと確信したスタージュンは、余裕を見せながら小松に近づいた。そしてバッグからこぼれた小松の包丁を奪ってしまう。だが、包丁は料理人の小松にとって命よりも大切なものだ。小松はスタージュンの威嚇にも負けず必死に抵抗した。その小松の死をも恐れぬ覚悟を認めるスタージュン。そしてGTロボでやって来たスタージュンにはその覚悟がないと言いながら、トリコがふたたび姿をあらわす。宝石の肉によってグルメ細胞を活性化してパワーアップさせたその姿は、超トリコとも言うべきほどの力に満ち溢れていた。

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