各話あらすじ

第 146 話 『届け、小松の叫び! トリコ覚醒!!』

2014/03/23 放送

脚本:村山 功  演出:小山保徳 (絵コンテ 座古明史)  作画:石井ゆみこ  美術:今野慎一 

神の食材“GOD”を手に入れるため、強大な食運を持つ小松を捕らえに現れた闇の料理人・ジョア! その強さは圧倒的で、トリコら四天王は小松を守るべく立ち向かうも、いとも容易く打ち倒されてしまうのだった。だが、深く傷つきながらもトリコたちは立ち上がる。ジョアに…、食材を世界征服の道具としてしか考えていないような者に、“GOD”を渡すわけにはいかないから…! そうして、最後の力を振り絞って一つに合わせ、究極の合体技を放つトリコら四天王。ところが、なんとジョアは、その超必殺技でさえ一瞬でかき消してしまった…! もはやこれまで…。為す術もなく、トリコたちは力尽き果て倒れてしまうのだった。
また一方、グルメ界では、IGO会長・一龍と美食會のボス・三虎、二人の闘いに決着がつこうとしていた。三虎の必殺技・ハングリースペースによって重傷を負ってしまった一龍。だが、三虎だけは何としても止めなければならない。一龍は兄として最後の使命を果たすべく、奥義を放つ。その渾身の一撃は、見事に三虎へ直撃! …しかし、それでも三虎を倒すことはできなかった。反撃を受け、倒れてしまう一龍。トドメをさそうとする三虎。かつては家族として過ごした二人…、互いの目に浮かぶは決別の涙。そして遂に三虎の拳が振り下ろされ、全てを破壊し尽くすメテオスパイスが人間界へ向けて放たれた…!
そしてグルメスタジアムでは、とうとう小松がジョアによって捕らえられてしまっていた。小松を連れ去ろうとするジョア。だがその時、トリコの拳がジョアを吹き飛ばし、小松を救い出した。間一髪…と思いきや、何やらトリコの様子がおかしい。なんとトリコはグルメ細胞に支配され、暴走しつつあったのだ。このままではトリコは、世界の全てを食い尽くす化け物となってしまう…! そんなトリコを、ジョアはあざ笑う。欲しい物を食い、独占する。それが人の本性。皆で食卓を囲むと言っていたトリコが、仲間の命を奪う存在となってしまうのだ。これ以上に皮肉なことはあるまい。そして、遂にトリコは完全な暴走状態へと変わってしまった…!
本能のままに暴れ、周囲を破壊し始めるトリコ。もう誰にも止められないのか…? そんな中、危険を顧みず、涙ながらにトリコへ訴えかける小松。その悲痛な叫びが、トリコに自我を取り戻させた。人の心が、トリコの意志が、暴走したグルメ細胞を抑え込んだのだ。トリコと小松、二人の絆に驚きながらも、襲いかかってくるジョア。だが、グルメ細胞を完全にコントロールしたトリコのパワーは、ジョアをも軽々と凌駕した。その力は、これまでの旅が、命を賭けた戦いが育んだもの。そしてその体は、捕獲した食材たちの命で作られたもの。いただきます、ごちそうさま、そして、ありがとう。感謝の心と共に、トリコは今、全ての命の力を解き放つ…!

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