各話あらすじ

第 132 話 『開戦! 美食會、激烈の総攻撃!!』

2013/12/01 放送

脚本:田口智子  演出:中尾幸彦  作画:爲我井克美  美術:今野慎一 

四年に一度の食の祭典・クッキングフェスティバルも、三回にわたる予選が終了。小松はそれを見事に勝ち抜き、決勝トーナメントへとコマを進めるのであった。白熱の料理バトルに、会場は盛り上がるばかり。しかしその一方で、スタジアムの影に美食會の魔の手が迫りつつあった…。もちろん、対するIGOも警戒を怠ってはいない。クッキングアイランドの周囲に捕獲レベル90の哺乳獣類・ジェラフバードをズラリと配置し、厳戒態勢を以て美食會を迎え撃つ! ジェラフバードは、警戒心と嗅覚に優れた数種類の草食獣と、強力な戦闘能力を誇る肉食獣との混合クローン獣である。この猛獣が吠えるとき…、それが美食會との戦いの合図となるのだ。
さて、そんな緊迫した事態が迫りつつあることなど露知らず、小松は決勝トーナメントに備え、ロビーで休息を取っていた。と、そこに一人の男が声をかけてきた。その顔の懐かしさに、思わず涙ぐんでしまう小松。男の名は仲梅。仲梅は、小松の修行時代の仲間の一人なのだ。小松の活躍を我が事のように喜んでくれる仲梅。だが、旧交を温める時間は長くは用意されていなかった。程なくして仲梅の元に、世界的大企業・グルメツーリストから迎えがやってきたのだ。途端、笑顔から一転、表情を強張らせる仲梅。何か複雑な事情があるのだろうか? 足早に去っていく仲梅を、小松は不安げに見送ることしかできなかった…。
そうこうする間にインターバルも終わり、いよいよ始まる決勝トーナメント。その種目は“闇料理対決”! 何も見えない暗闇の中で、嗅覚と直感、そして経験を頼りに調理するという競技である。そして注目の第一試合の対戦カードは、小松vsザウス! 調理王の異名を持つザウスは、なんと世界料理人ランキング堂々の1位、フェスでは過去14回もの優勝経験を持つ超一流の料理人だ。圧倒的すぎるほど格上の相手だが、ここまで来たら全力を尽くすのみ。覚悟を決めて、用意された施設へと入っていく小松。施設の中は本当に真っ暗闇で、どこに調理場があるかさえわからない有様であった。手探りで進む闇の中、小松の手に触れたモノは…。
そして同時刻。配備されていたジェラフバードが、吠える間もなく突如として倒されてしまった。美食會のGTロボが、新機能の擬態を使って、いつの間にか接近していたのだ! そうして警備を切り崩すや否や、海から空から、押し寄せてくる美食會の大軍団! もちろんIGOも負けてはいない。先手は取られたものの、ジェラフバードを肉食モードに変えて応戦開始。戦いの火ぶたは、ついに切って落とされたのだ! そしてそれはもう、スタジアムの中でさえ例外ではなかった。小松が暗闇の中で触れたモノ…、それは美食會の副料理長・スタージュンであった! 小松を守るため、トリコが怒りの形相で立ち上がる!!

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