各話あらすじ

第 130 話 『生きるか死ぬか 天秤デスクッキング!!』

2013/11/17 放送

脚本:村山 功  演出:うえだひでひと  作画:宮井加奈  美術:今野慎一 

クッキングフェスの第一回戦…、食の耐久レース“トライアスロンクッキング”もいよいよ大詰め! あとはレースで手に入れた食材を使った料理審査を残すのみとなった。調理のトップバッターは、ブランチに引きずられレースを一位通過した小松! 愛用のメルク包丁で、いざ調理開始…と思いきや、なんと小松が取り出したのは普通の包丁だった。聞けば、トラブルではなくワザとだという。一位でゴールできたのも、制限時間内に給具所へ入れたのも、ブランチのお陰。小松だけの力ではメルク包丁を持ち帰れなかったはず。だから…。例え不利となっても正々堂々とした勝負を望む小松に、みんな呆れるばかり。しかし、実に小松らしい選択でもあった。
そんな小松が作り上げた料理は、カタカニの甲羅を器に見立てた具沢山のチャーハン! 様々な食材が織りなす味のハーモニーには、審査員らも大満足。包丁の不利をものともせず、見事に小松は一回戦を突破してみせるのだった。そして続く二回戦の種目は“天秤デスクッキング”! 火にかけられた巨大な天秤の皿に乗って、一対一で調理スピードを競うというものだ。相手より早く調理すれば、使用した食材のぶん軽くなって皿は上へ。逆に遅ければ下へと天秤が傾き、炎に焼かれてしまうという仕組みである。なんともデンジャラスなこの競技、小松の対戦相手は油使いのわぶとらだ!
試合開始早々、圧倒的なスピードで調理を進めていくわぶとらに、小松の天秤皿は下がっていくばかり。だが灼熱地獄のピンチにあっても、小松の顔に焦りはなかった。落ち着いて巨大ハンバーグを作っていく小松。とは言え、ハンバーグは火を通すのに時間がかかる料理だ。スピード勝負ではどうしても不利になってしまう…。しかし周囲の予想に反して、巨大ハンバーグはすぐに焼き上がった。そう、天秤皿が炎に近づいたことで火力が上がり、短時間での調理が可能となったのである。小松は全て計算していたのだ。結果、両者、食材を同時に使い切って引き分け。勝負はどちらの料理がより早く客に食べて貰えるかのサドンデスへと突入するのだった。
そして、決着はすぐについた。ハンバーグが圧倒的大人気だったのだ。それもそのはず、小松の料理には今まで培ってきた全てが詰まっていたのだから。炎で焼かれようと、ゼブラと共に攻略したサンドガーデンに比べれば大した事はない。また、どんなピンチでも諦めず冷静に考える事を、グルメカジノでのココの戦いから学んだ。調理に使った油は、サニーと見つけたモルス油。お陰で、濃厚ながら食べやすい味となった。そしてハンバーグの巨大さは、皆で食べるため。仲良く分け合えば美味しさも増す。全てトリコと共に旅をして、共に成長してきた証だ。その料理が負けるはずがない。かくして小松は無事に勝利を収め、三回戦へ進出を決めるのだった!

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