各話あらすじ

第 128 話 『伝説の料理人 天狗のブランチ、見参!!』

2013/11/03 放送

脚本:高橋洋一  演出:小山保徳  作画:榎本勝紀  美術:今野慎一 

四年に一度の食の祭典・クッキングフェスティバル、ついに開幕! 小松も参戦するこの祭りで、一流料理人たちは互いの技を競い合い、誰が世界一なのかを決めるのだ。さっそく始まった予選の競技は、食の耐久レース“トライアスロンクッキング”! 食材の置かれているポイントまでスイム(水泳)で向かい、入手した食材をバイク(自転車)で運ぶ。最後にラン(走)で調理器具を手に入れ、ゴールで調理をするという競技である。そして、このレースで美味しい料理を作った上位50名が予選通過となるのだ。スタートの合図と共に、一斉に海へと入る料理人たち。そんな中、やはり小松が大幅に遅れてしまう。実は、小松は水泳がとても苦手なのだ!
トップ集団の料理人たちはものの数分で海を泳ぎきり、食材選びに移っていく。良い食材は先着順だが、あまり欲張りすぎると運びづらくもなる。食材選びはレースを左右する重要な鍵となっているのだ。続々とスイムを終えて、出前用自転車に食材を乗せて運んでいく料理人たち。対し、小松の泳ぎは遅々として進まず、引き離されるばかりであった。一方、メイン会場となるクッキングスタジアムでは、突如として一人の料理人が現れていた。なんとこの大舞台で寝坊してしまったらしい彼の者こそ、毎回ランキング上位にいながら一度しかフェスに出た事がない問題児。しかし、その一度でダントツの優勝を果たした伝説の料理人・天狗のブランチ!
ブランチの登場に沸き立つ客席。そんな観客たちをブランチは大声で威嚇する。その一喝に反応したのはゼブラだった。ゼブラはブランチにすごみ、ブランチもゼブラに詰め寄っていく。一触即発の雰囲気となる両者…。だが、ゼブラが料理人としての引き合いに小松を出した事で、その流れが変わった。ケンカの向きがトリコvsゼブラとなったのだ。自分を差し置いてケンカするトリコらに怒るブランチ。と同時に、四天王がここまで執着する小松に興味を持ち、コテンパンにしてやろうと企む。小松の腕前がいったいどれ程のものか確かめてやる! ブランチはスタジアムから猛スピードで飛び出し、予選会場であるライスビーチへと向かうのだった。
さてその頃、小松は最下位でスイムを終え、ようやく食材選びへと入ろうとしていた。と、そこに早くも追いつくブランチ! さっそく小松を値踏みし、そしてその冴えない様子に落胆する。こんな地味な男とは勝負にならない…。だが、その評価はすぐに一変した。小松が選び始めてから、食材が急に喜びだした事に気付いたのだ。ブランチの顔に、興味を惹かれたような笑みが浮かぶ。そして、残った食材がもったいないと悩む小松に、全部持って行けばいいと提案。アッと言う間に全ての食材を二人分の風呂敷に包み込み、最初のケンカ腰はどこへやら、小松と共に笑いながら自転車を漕ぎ始めるのだった。

各話あらすじ一覧へ