各話あらすじ

第 127 話 『小松ピンチ!? トライアスロンクッキング!』

2013/10/27 放送

脚本:田口智子  演出:祝 浩司  作画:袴田裕二  美術:今野慎一 

小松も参戦する事になった四年に一度の食の祭典・クッキングフェスティバル、ついに開幕! この祭りで、料理人たちは互いの技を競い合い、誰が世界一なのかを決めるのだ。出場できるのは世界料理人ランキングの上位100名のみ。右を見ても左を見ても、ずらり並ぶは超一流の料理人ばかり。長年の夢であった大舞台に立って、小松は極度の緊張状態となっていた。と、そんな小松を、開会式が終わるや否や、出場料理人たちが取り囲んだ。小松が発見したモルス油を絶賛する者、薬膳餅の簡易調理法に感激する者…。自分自身では気付いていないが、小松もまた、今や立派な一流料理人の一人なのだ。
そんな若き料理人たちの交流を、優勝候補の筆頭である美食人間国宝・節乃と調理王・ザウスらベテラン勢が、穏やかに眺めていた。だが、その内に秘めたる闘志は若者に勝るとも劣らない。客が食べる事を引退しないように、料理人にもまた引退はないのだから…。そうこうするうち、プログラムはさっそく予選第一回戦へ。種目は、食の耐久レース“トライアスロンクッキング”! 食材の置かれているポイントまでスイム(水泳)で向かい、入手した食材をバイク(自転車)で運ぶ。最後にラン(走)で調理器具を手に入れ、ゴールで調理をするという競技である。
一見、料理のテクニックとは全く関係が無いように思われるが、そうではない。このハードなグルメ時代、料理人もある程度の体力を備えていなければならないのだ。とは言え、あくまでメインは料理。競うのは着順ではなく味である。もちろん、タイムが速いほど良い食材を使えるので有利ではあるが、遅い者も料理の技術で挽回しさえすればよい。最終的に、ここで美味しい料理を作った上位50名が予選通過となるのだ。そして、いよいよレーススタート! 合図と共に、一斉に海へと入る料理人たち。そんな中、やはり小松が大幅に遅れてしまう。実は、小松は水泳がとても苦手なのだ…。
ところが次の瞬間、急に体が楽に浮くようになった。なんとゼブラが客席から、声でライフジャケットを作って飛ばしてくれたのだ。これで速く進める…と思いきや、小松はジャケットを外して欲しいとゼブラに頼む。このフェスは、超一流の料理人たちと真剣勝負できる貴重な場。小松はこの機会を、自分の力だけで戦い抜きたいと思ったのだ。やがて、希望通り消えてしまうジャケット。そして小松は、遅々としながらも正々堂々、独力で水泳を再開するのだった。…かくして、いよいよ始まったクッキングフェス。と、その様子を遠くから見つめる謎の人影があった。天狗の様な形相をしたこの男の正体とは、いったい…?

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