各話あらすじ

第 122 話 『奥義“王食晩餐”』

2013/09/24 放送

脚本:田口智子  演出:小山保徳  作画:山﨑展義  美術:今野慎一 

フードパークに現れたグルメ界の怪物“四獣”と戦うトリコら美食屋四天王。しかし、四獣は元来の圧倒的な強さに加えて、四天王の能力まで学習していた。攻撃は全て無効化され、ダメージを与えることもままならない。おまけに、四獣が発生させた猛毒の雨“グリーンレイン”の毒まで回ってきている。死闘の果て、とうとう窮地へと追い込まれてしまうトリコたち…!もう四獣を倒す方法は一つしか残されていない。それは、四天王全員が協力して放つ合体技だ。だがこれは修業時代から一度も成功した試しがなく、更に、準備に時間がかかるというリスクまでついてくる。とは言え、やるしかない…!
パートナーであるテリーらが時間を稼いでくれている間に、精神を高め始めるトリコたち。やがて、四人の食欲が一つになって、グルメ細胞から放出されたエネルギーが光り輝く球形を成した。これぞ奥義“王食晩餐(おうしょくばんさん)”! そして、放たれた光球・王食晩餐は四獣へと襲いかかり…、なんとその巨体を食らい始めた!四獣を食べるたび、どんどんと大きくなっていく王食晩餐。それもそのはず、王食晩餐とは絶対にして唯一無二、最強の食欲エネルギーそのものなのだ。込められた食欲のままに敵を食い、大きく成長していく。その攻撃は、狙った食材をたいらげるまで決して終わることはない!
そして遂に、王食晩餐が四獣を全て食らい尽くした。トリコは、四天王は、人類は、四獣との戦いに勝利したのだ! さっそく、涙ながらにトリコらの元へと駆け付けてくる小松。その手に解毒料理・薬膳餅を携えて…。だが、勝利に喜んでばかりもいられない。いったい何万人が、四獣に飲み込まれ犠牲となってしまっただろうか。と、その時である。トリコらは王食晩餐のすぐ横に、奇妙な球体が浮かんでいる事に気がついた。王食晩餐は獲物を完全に食い尽くす技である。それが食べ残すものがあるとすれば…。やがて球体が割れ、中から現れたのは、四獣に飲み込まれた人々であった!みんな、四獣の体内で生きていたのだ!
続いて王食晩餐のエネルギーも消え、今度は巨山の如きテンコ盛りの四獣の肉が現れた! この極上肉を、さっそく全人類でいただきます!小松や節乃ら料理人によって調理された肉が、世界中へ振る舞われていく。人類の危機から一転、みんなで最高の食事であった。…と、その一方で…。再生屋・鉄平が怪しげな人物の追跡に成功していた。今回、人間界に現れた四獣は、何者かによって再生させられたものだった。つまり、この人類の危機を裏で操っていた人物がいるのだ。今、鉄平の目の前にいる者が、その黒幕だろうか…!? いったい何者なのか。思わず問いかける鉄平。だが、返ってきたのは強烈な殺気、身も凍る絶対の死のイメージであった…!

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