各話あらすじ

第 121 話 『炸裂!味への好奇心!四天王合体技!!』

2013/09/15 放送

脚本:高橋洋一  演出:志水淳児  作画:榎本勝紀  美術:今野慎一 

フードパークに現れたグルメ界の怪物“四獣”が発生させた猛毒の雨“グリーンレイン”。このままでは数億もの人が、一時間ともたずに命を落としてしまう。毒に侵された人々を救うため、解毒料理“薬膳餅”を作る小松や節乃ら一流料理人たち。だが、薬膳餅は特殊調理食材。全ての被害者を助ける量を時間内に用意する事は不可能だった。しかし小松はそれでも諦めず、見事10分で簡易調理法を発見することに成功。世界中の一般料理人の協力を得て、薬膳餅の量産を開始するのだった。あとはトリコら四天王が四獣を倒してくれる事を信じるのみ。…ところが、願いとは裏腹に、四獣を相手する四天王は絶体絶命の窮地へと追い込まれていた…!
なんと四獣は元来の圧倒的な強さに加えて、四天王の能力まで学習していたのだ。攻撃は全て受け流され、ダメージを与えることもままならない。おまけに雨の毒まで体内に回ってきている。深手を負い、とうとう力尽き倒れてしまうトリコたち。もはやこれまでか…。諦めかけたその時、不意にトリコの腹が鳴った。リンから伝えられた一龍のメッセージ、その最後に添えられていた言葉を思い出したのだ。それは、四獣の味についての言及だった。四獣は攻撃を受けると、体内でダメージを流動させ体外へと排出する。その際に四獣の肉にアミノ酸が生まれ、旨味成分が増幅されるらしい。つまり、攻撃すればするほど、四獣の肉は円熟し美味しくなるのだ。
既に四天王は、四獣にかなりの猛攻を加えている。これはもう、すごいウマさになっているはず…。四獣の味を想像して、トリコに続き、皆の腹も鳴り始めた。どんな窮地であっても腹は正直。修業時代からそうだった。トリコたちを奮い立たせるのは、いつだって味への好奇心なのだ!四獣を食べたい一心で、再び立ち上がる四天王。攻撃が受け流されるというのなら、四獣が流動できないほどの大ダメージを一気に与えてやればいい。そして、それだけの大技をトリコたちは一つだけ持っていた。それは、四天王全員が協力して放つ合体技!四人の食欲と精神を高いレベルで一致させ、グルメ細胞からエネルギーを取り出して放つ奥義である!
合体技は、あらゆる食材をなぎ倒す威力を持っているという。だが準備に時間がかかり、しかも今まで一度も成功した試しがないというリスクもある。とは言え、やるしかない…!と、その時、トリコらのパートナーであるテリー、クイン、キッスが四獣に猛攻を仕掛け始めた。時間を稼いでくれるというのだ。パートナーに感謝しつつ、互いに手を重ね合わせ、精神を高め始めるトリコたち。やがて「食べたい」という気持ちが一つになって…、四人の中心に強烈な光が生み出された。これぞ奥義の輝き。絶対にして唯一無二、最強の食欲エネルギー! さぁ、トリコたちの食欲と四獣、どちらが上か。いざ勝負!!

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