各話あらすじ

第 120 話 『奇跡の食運で人類を救え!!』

2013/09/08 放送

脚本:村山 功  演出:池田智美  作画:宮井加奈  美術:今野慎一 

フードパークに現れたグルメ界の怪物“四獣”と戦うトリコら美食屋四天王。しかし、四匹の猛獣を吸収して完全体となった四獣の強さは圧倒的であった。苦戦するトリコたち…。加えて、四獣が降らせる猛毒の雨“グリーンレイン”が、人間界を蝕んでいく。このままでは数億もの人が、一時間ともたずに命を落としてしまう。毒に侵された人々を救うため、グルメタワーに集い、解毒料理“薬膳餅”を作る小松や節乃ら一流料理人たち。だが、薬膳餅は特殊調理食材。全ての被害者を助ける量を時間内に調理する事は不可能だった。やむなく助ける人を選別しようとするIGOに対し、小松は時間をくれと頼む。今から薬膳餅の簡易調理法を見つけようというのだ。
小松のその決意が本物である事を知り、10分だけ時間を与える節乃ら料理人たち。小松は感謝すると共にさっそく調理室へと入り、新たな調理法の模索に入るのだった。簡略化の要として小松が目をつけたのは、特殊調理食材“色米”の取り扱い方であった。薬膳餅を作るには、様々な色の色米をバランス良く混ぜて、絶妙な紫色を出さねばならない。だが色米は一粒一粒に微妙な色ムラがあり、しかも温度と湿度ですぐに変色してしまう。故に、配合や蒸す時間・餅をつく回数などを毎回変えなければならず、調理が難しくなってしまうのだ。しかし、もしこれらを全て均一化する事ができれば…。試行錯誤する中、約束の10分が刻一刻と迫る…!
そして、節乃たちが固唾をのんで見守る中、とうとう迎えるタイムリミット…。だがその瞬間、遂に小松の簡易調理法が完成した! 色米は、特定濃度の塩水に浸す事で、変色の抑制が可能だったのだ。いわゆる色止め…、基本的な調理技術である。しかもこの塩水は、同時に色米の微妙な色ムラを見分けるためにも利用できた。つまり、塩水に対する浮き沈みの加減で色米を選別するのである。あとは目当ての色の米で餅を作るだけ。色止めされているので、つく回数なども気にする必要はない。結果、調理にかかった時間はわずか3分。小松は見事、特殊調理食材をインスタントラーメン並のお手軽料理へ変える事に成功したのだ!
しかも実は小松は、最初の5分でこの調理法を発見していた。残りの5分では、なんと味の向上を追求していたという。その凄まじい才能には、節乃らも驚くより他なかった。ともあれ、世界中の料理人と卸売商を総動員して、薬膳餅の調理開始! このぶんなら、毒料理の専門家・タイランが毒を遅効させるマッサージを人々に広めてくれていた事も手伝って、被害者全員に行き渡るだろう。あとは四天王が四獣を倒してくれる事を信じるのみ。…だがその頃、願いとは裏腹に、トリコらは完膚無きまでに叩きのめされていた。なんと四獣は吸収した猛獣から、四天王の能力を学んでいたのだ。一切の攻撃が通じず、とうとう力尽き、倒れてしまうトリコたち…!

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