各話あらすじ

第 114 話 『四天王集結! グルメ界の怪物“四獣”の目覚め!』

2013/07/21 放送

脚本:村山 功  演出:中尾幸彦  作画:小山知洋  美術:今野慎一 

世界中の美味しい食べ物が集まる町、満腹都市・グルメタウン。普段であれば美食を求める人々で賑わうこの町も、今は人っ子一人の姿も見えなかった。IGOから発令された非常事態宣言によって、全人類300億人が普段の生活から離れ、人間界の中央地帯へ待避しているためである。だが、それも無理はない。グルメ界に棲む伝説の怪物“四獣(しじゅう)”が、まさに今、人間界の目の前まで迫ってきているのだから。四獣の好物は、恐るべきことに、なんと人間だという。四獣は人口が増えた頃合いを見計らって、数百年に一度目覚め、人間界へと『食事』にやってくるのだ…!
グルメタウンの象徴として有名なナイフビル。その一角に店を構える十星レストラン『膳王』の展望フロアでは、今、トリコ・ココ・サニー・ゼブラら四天王が全員集合して食事を取っていた。もちろん、ただの食事ではない。四獣と戦うためのエネルギーを貯えているのだ。前回の四獣の侵攻は、若かりし頃のIGO会長・一龍が食い止めたという。だが現在、一龍は美食會との戦争に備えてグルメ界へ出てしまっている…。そこで、代わりとして四天王が戦うことになったというワケだ。そして同時に四獣こそが、一龍からトリコらに課せられた七つの修行食材、その最後のひとつであった。
食義の奥義・食没によって、トリコら四天王が限界以上に食材をチャージしていると、そこへ小松とリンがやって来た。料理人の小松なりにトリコを助けようと、食林寺の寺宝・シャボンフルーツを調理して持ってきたのだ。小松に感謝し、さっそくシャボンフルーツを食べるトリコら。と、その途端、一同の全身が輝き、グルメ細胞が活性化し始めた。調理されたシャボンフルーツは、四天王全員の適合食材だったのだ! そして、リンが持ってきた物は一龍からのビデオメッセージであった。一龍によると、四獣はその名の通り、四体で東西南北の四方から同時に襲ってくるという…。
つまり四天王は別動し、これを撃破しなければならないということだ。誰か一人でも負けて討ち漏らしが出れば、防衛ラインは決壊し、数十億という人々が犠牲になる。だが、トリコら四天王の顔に気負いや憂いはなかった。一龍の助言を最後まで聞くことなく、それぞれがパートナーと共に戦いへと出発する。そして、ついに各方面から人間界へ足を踏み入れてくる四獣…! まるで動く火山のような四獣“マウントタートル”! 毒をまき散らす四獣“インバイトデス”! 多数の触手を持つ軟体の四獣“キングオクトパスコング”! 巨大な獣の姿をした四獣“牙王”! 人類の存亡を賭けた戦いが、いよいよ始まる…!

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