各話あらすじ

第 113 話 『本領発揮!小松の食義 実食!幻の麺“全麺”』

2013/07/14 放送

脚本:村山 功  演出:小山保徳  作画:榎本勝紀  美術:今野慎一 

節乃から依頼を受け、幻の麺“全麺”の材料である金色小麦の捕獲へと向かったトリコと小松。無事に小麦を手に入れ、帰ろうとした矢先、二人の前に美食會第2支部長・ユーの操る新型GTロボが現れた。食義を極めたトリコと、大幅なパワーアップを果たした新型。両者の闘いはすさまじく、まさに一進一退。そんな中、遂にGTロボは新機能“テレイグジスタンス・モード”を発動させる。このモード中は、なんとGTロボのパワーとスピードが3倍に増幅されるのだ。恐ろしいまでの攻撃力をもって、トリコに襲いかかるGTロボ。だが驚くべきことに、トリコはその強撃を易々と受け止めてみせるのだった!
なんとトリコは、小松が遠くに逃げるまで巻き込まないよう、力を抑えて戦っていたのだ。そして今もまだ本気ではない。全力を出してしまっては、周囲の小麦畑に被害を出してしまうから…。トリコの余裕に苛立ち、更なる攻撃を続けようとするGTロボ。と、その途端、ロボの全身に火花が走った。実はこの新型はまだ試作機で、万全とは言い難い状態だったのだ。敗色濃厚とみるや、GTロボは右腕を犠牲にしてトリコの前から離脱。一匹の蜂だけを捕らえ、逃げていくのだった。トリコたちは知る由もないが、今回の美食會の目的はこの蜂…、美食神アカシアのスペシャルメニューに導くという伝説の蜂“インフィニ・ビー”の捕獲だったのである。
こうして美食會を見事に退けたトリコらは、無事に節乃の元へ金色小麦を持ち帰るのだった。だが、節乃の依頼はまだ終わりではなかった。次は、この小麦を使って全麺を作って欲しいという。となれば、今度は小松の出番! …当の小松本人は、自身の食義に不安を抱いてはいたが…。それでも、節乃のアドバイスを受けて調理を開始する小松。本人の憂いとは裏腹に、その包丁の冴えは抜群。食材の声に従った、ポイントを的確に押さえたその作業には、節乃も感心することしきりであった。そして麺を打つこと三日…、ついに完成する幻の麺“全麺”。節乃が用意した移動式店舗で、いよいよ販売開始!
全麺は、生地の切り方・ゆで方で、どんな麺としても味わう事ができる。うどん、ラーメン、焼きそば、スパゲティー、そうめん、etc…、客の好みに応じてどんどん調理していく小松。その素晴らしい味は次々と人を呼び、屋台は瞬く間に大賑わい! 小松は節乃に、勉強になったと礼を述べる。だが節乃は、全麺が出来たのは小松の力だと返した。実は、金色小麦で全麺を作る技術は、シャボンフルーツの調理に匹敵するほど難しいのだ。これは、小松の食義が紛れもない本物である事の証明に他ならない。節乃の言葉に小松は驚くと共に、食義を極めたという実感をようやく得て、喜びの笑顔をこぼすのであった。


※訂正のお知らせ

第113話のグルメモンスター紹介において、「ジャムシ」の表記に誤りがありました。正しくは「愛知県 ゆいとむし さんの作品」です。お詫びして訂正いたします。

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