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第 110 話 『“国宝級”一振り一億円の技! トリコVS千代婆』

2013/06/23 放送

脚本:高橋洋一  演出:池田智美  作画:宮井加奈  美術:今野慎一 

食林寺の元師範代・千代婆、そして小松の友人・大竹が、美食會からの刺客として現れた。その圧倒的な暴力の前に崩壊する食林寺、倒れ往く人々…。しかし、そんな絶体絶命のピンチの中、遂にトリコがバブルウェイでの修行から帰ってきた! 食義の奥義・食没を会得したトリコは、千代婆たちが引き連れていた灰汁獣・ゴーレムを一瞬で撃破し、人々を救う。だが、まだまだ一安心には程遠い。次なる相手はいよいよ本命、美食人間国宝の一人である珍師範をも圧倒した千代婆なのだから…! にらみ合い、静かに対峙するトリコと千代婆。そして次の瞬間…、一陣の風を合図に、食義を極めし者同士の戦いが始まった!
千代婆の実力は、節乃にも並ぶ“国宝級”。一振り一億円とまで謳われた、凄まじいまでの包丁の腕前の持ち主だ。だが、パワーアップしたトリコだって負けてはいない。そんな二人の勝負は、パワー・スピード・駆け引き、どれをとっても桁違いのスーパーバトル! 次々と繰り出される新必殺技! そして激闘の果て、遂にトリコのツイン釘パンチが千代婆の包丁を打ち砕いた! …だが、実はなんと、千代婆が今まで使っていた包丁は仮初めの物であった…! 本命の愛包丁を取り出し、形相を更に禍々しくさせる千代婆。ところが、大竹がそれを制止した。タイムオーバーである。美食會から帰還の迎えが来たのだ。
現れたのは恐ろしく巨大な、グルメ界に生息する飛行型の猛獣・ビッグバンシャークだった。そして、その巨獣を難なく操るのは、一体の最新型GTロボ…。その威圧感、その声には、トリコらにも憶えがあった。ロボのオペレーターは、美食會の副料理長・スタージュン…! 大竹はなんとスタージュンとコンビを組んでいたのだ。神の食材“GOD”を調理するのはオレだと、小松に宣戦布告する大竹。グルメ界で再会するその時まで、せいぜい腕を磨いておけ…と。そしてスタージュンはトリコに、「祭で会おう」と言い残し、千代婆を連れて去って行くのだった。
戦いは終わった。小松は、ただ呆然とする事しか出来なかった。大竹は、友だった。仲間だった。なのに…! いつしか小松は大粒の涙をこぼしていた。そんな小松に、トリコが声をかける。友達だから、仲間だからこそ、倒そう。間違いに気付かせてやろう、と。トリコの言葉を受けて、大竹と戦う決意を固める小松。しかし、いったい何故、大竹と千代婆は美食會に? その理由…、少なくとも千代婆については、珍師範が知っていた。だが珍師範は重傷で、語ることもままならない。体温も急激に下がっている。一刻も早く手当をしなくてはならない。と、そこへ一つの人影が新たに現れた。包丁を手にしたその人物は、敵か、味方か…!?

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