各話あらすじ

第 102 話 『デカすぎ! プロレス技で巨大恵方巻き完成!!』

2013/04/28 放送

脚本:高橋洋一  演出:境 宗久  作画:為我井克美  美術:今野慎一 

次なる修行食材の在りかを占って貰うため、恵方巻きの材料を集めることになったトリコ。寿司占い職人・モンチーによれば、次は海苔を取ってくる必要があるらしい。美味しい海苔といえば、トリコもひとつ心当たりがあった。粗食の丘の近くにエコランドという村があり、そこで獲れる"エコのり"が絶品なのだ。さっそく小松と共に粗食の丘へ向かうトリコ。だが二人を迎えたのは、グルメ騎士(ナイト)たちの襲撃だった。グルメ騎士とは、粗食や施しの精神を教えとするグルメ教の精鋭だ。密猟者でもないトリコたちを攻撃する理由はないはずだが…。怯える小松とは裏腹に、トリコは妙に嬉しそうだ。そして二人の前に、グルメ騎士のリーダーが姿を現した!
グルメ騎士リーダー・愛丸。その顔を見るや、憎まれ口を叩きながらも喜ぶトリコ。なんとトリコと愛丸は古い友人同士で、先ほどの襲撃も軽い挨拶代わりだったのだ。グルメ騎士たちの中には、かつてアイスヘルでセンチュリースープを巡る冒険を共にした滝丸の姿もあり、一同は互いに再会を喜び合うのだった。そして滝丸に案内され、トリコらはいよいよエコランドへ! エコランドは電気やガスなどを一切使わない、大自然の恵みだけで暮らす村である。と言っても、村の人々がひどく不自由な暮らしをしているわけではない。エコランドでは様々な動植物の習性を利用して、自然に優しいまま、文明的な生活が営まれているのだ。
そんなエコランドを代表するエコ動物の一種に、ソーラータートルという、甲羅に天然のソーラーパネルを備えた亀がいる。この亀が太陽光を浴びて溜め込んだエネルギーを、村人たちは電力として利用しているのである。そしてその充電が切れたとき甲羅の表皮が薄く剥がれ落ちるのだが、これが極上の海苔・エコのりとなるのだ。トリコは早々に海苔を貰おうとするが、対し、村長は交換条件を持ちかけてきた。実は最近、天気が悪く甲羅の蓄電が足りておらず、トリコにそれを補って欲しいというのだ。ソーラータートルは太陽光の他に、尻尾を回すことで手動でも充電できるのである。
食材のためには仕方ない。村中のソーラータートルの尻尾をひたすら回して充電し、トリコはようやく沢山のエコのりを手に入れるのだった。かくして、これで全ての食材が揃え終わった。トリコらはさっそくモンチーの元へ向かい、恵方巻きを作ってもらう事に。モンチーの調理は、まな板のリングで食材とプロレスをしながら作っていくという、一風変わったモノだった。その異様な光景にはトリコらも戸惑うばかり。だが、食材は確かに旨味を増しているようだ。そして丸二日にも渡るモンチーと食材の激しい激闘の末、遂に恵方巻きが完成! ロストフォレストへの挑戦を目前にして、気合いを入れるトリコであった。

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