各話あらすじ

第 101 話 『トリコ悶絶!? 世界一臭い食材を捕獲せよ!』

2013/04/21 放送

脚本:村山 功  演出:角銅博之  作画:舘 直樹  美術:今野慎一 

次なる修行食材の在りかを占って貰うため、恵方巻きの材料を集めることになったトリコ。今回の目的地は、あらゆる種類の酒や発酵食品が獲れる、まさに酒の楽園と呼ぶに相応しい島々・酒豪諸島。ここでは、絶品の超高級酢・王酢(おうず)が手に入るのだという。トリコはこの王酢を、恵方巻きの酢飯の材料にしようとしているのだ。小松と共に島へ上陸し、さっそく探索を始めるトリコ。見渡せばそこかしこに広がるブランデーの泉、ビールの滝、シャンパンの雨…。お酒が大好きなトリコは早くも口をつけ、ほろ酔い上機嫌だ。と、そんなトリコの前の前に、強力な猛獣・エメラルドドラゴンが立ち塞がった!
強敵の出現に焦るトリコらであったが、何故かドラゴンは一向に襲ってこなかった。それどころか、猛獣は動きを封じられているようだ。不思議に思っていると、ドラゴンの背からノッキングマスター次郎が顔を覗かせた。なんと次郎はこの恐ろしい猛獣をノッキングし、背に湧き出るワインを風呂にして一杯ひっかけていたらしい。トリコと小松は次郎に勧められるままワイン風呂へ入り、酒を酌み交わす。そうして酒の美味さを語り合ううち、完全に当初の目的を忘れてしまうのであった。結局、二人は二日間も飲み続けてしまい、王酢を手に入れられたのは更にずっと後のことであった…。
さて、何とか王酢を手に入れたトリコと小松であったが、具材集めはまだまだ終わらない。次に二人が求めるは、世界一クサい食材・ドドリアンボム! 臭いの爆弾とも呼ばれ、熟れて地面に落ちれば辺り一帯に悪臭をまき散らすという。そのクサさは兵器として使用された記録もあるほど。しかし、その味は絶品で、恵方巻きの具材として申し分ない。さっそく捕獲に向かうトリコらであったが…、現地につくなり凄まじい臭気が二人に襲いかかってきた。一歩進むたび強烈さを増していくクサさに、トリコらの顔もどんどん歪んでいく。クサければクサいほど旨味を増すドドリアンボム。これほどのクサさであればさぞや美味かろう。でもでも、やっぱりクサーい!
とんでもないクサさに耐えて進むトリコたち。そうして遂に二人はドドリアンボムの前へと到着するのだった。…が、喜んだのも束の間、次の瞬間、熟れたドドリアンボムが地面に落着してしまった! その悪臭の爆発は、世界中の人々が顔をしかめるほど。もちろん、爆心地のトリコと小松が無事で済むはずもなく…。二人は悪臭に気絶しては目を覚まし、目を覚ましては気絶することを繰り返す羽目に陥ってしまうのだった。そんな二人が何とか悪臭を克服しドドリアンボムを手に入れたのは、実に一ヶ月も経ってからであった。だがその代償として、体に臭いが染みついてしまい、トリコらは行く先々でクサい人として扱われることになってしまうのだった…。

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