すっかり親友に戻った響と奏。響は奏から今度の柔道部の試合の助っ人のお守りに、奏のシュシュを貸してほしいと言う。その様子を見ていたセイレーンは、二人の仲を引き裂くために、奏を響の親友の座から引きずり下ろし、自分が化けて親友になろうと作戦を立てる。掃除のおばちゃんに化けて、響の好みを探るセイレーン。響は格闘技が好き、イチゴクリームのマカロンが好き、ゴミを道端に捨てる人が嫌い、花は桜草が好き――響のことを調べあげたセイレーンはニセ親友作戦の準備をととのえてゆく。

翌朝、学校へ向かう響の前に現れる謎の少女、北条サクラ。サクラはセイレーンが化けた女の子だった。そうとは知らず、今日から学校に転校してくるというサクラに親切にする響。サクラは響の好みに合わせ、桜草や格闘技、イチゴクリームのマカロンが好きなことを話す。調べられているとは知らない響は、サクラと気が合うと思い込み、友達になってほしいというサクラの言葉を受け入れる。その日の夜、奏になりすましたセイレーンは響に電話で、他に親友ができたからもう響とは友達をやめたい、と告げる。その電話を奏本人と思い込んでしまった響はショックのまま電話を切る。

翌日、学校で顔を合わせた響と奏。昨夜の電話のことを知らない奏は、響が「奏とは友達をやめる」と怒っていることが不思議でならない。しかしだまされている響は自分の親友はサクラだと奏に告げ、今日の柔道の試合の助っ人をサクラに頼む。一人、取り残されてしまう奏だったが、響がお守りに貸すはずだったシュシュを渡しに柔道の試合会場へと向かう。柔道場で試合をしている響。しかし試合相手の卑怯なやり方で足を腫らしてしまった響は試合を棄権するかどうか悩んでいた。周囲が棄権を勧める中、響が後悔するのなら試合を続けたほうがいい、と言う奏。奏からお守りのシュシュを受け取った響は、試合を続ける決意をするのだった。

見事試合に勝ち、喜ぶ響。と、現われたハミィと話したサクラはついエレンの姿に戻ってしまう。正体を現したエレンを前に、騙されていたことに気付く響。すると響の持っていたシュシュに音符を見つけたセイレーンはそれをネガトーンにしてしまう。仲直りしてますますハーモニーパワーを高めたメロディとリズムはネガトーン相手に息の合った戦いをくりひろげ、メロディの決め技でネガトーンを倒す。後日、響は奏のことを作文に「本当の私の気持ちを分かってくれて、厳しい事を言ってでも私を励ましてくれる親友」と書くのだった。