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東京国際アニメフェア2013 聖闘士星矢Ωトークショーレポート
2013.04.05 

写真左から:栗川雅裕さん、桃山竜二さん、穴澤淳さん、流田豊さん(以上「流田Project」の皆さん)、
緑川光さん(光牙役)、若林豪プロデューサー
2013年3月24日、「聖闘士星矢Ω」のトークショーが「東京国際アニメフェア2013」にて行われました!
主人公・光牙役の緑川光さん、若林豪プロデューサー、そして、新主題歌を歌う流田Projectのメンバーが集結し、これまでを振り返り、そして新章に向けての意気込みを熱く語ってくださいました!
 

―――それでは、早速お呼びしましょう!主人公・光牙役を演じておられます緑川光さんです。

◆緑川光さん(以下、緑川): はい、緑川光です。よろしくお願いします。

―――緑川さん、早速ですが例の決め台詞お願いします!

◆緑川: やっちゃいますか?朝早いですが、気を引き締める意味でやります?みんなもいっしょにやりますか?
「輝け!俺の小宇宙!ペガサス流星拳」

―――ファンにはたまらない決め台詞ありがとうございました!そして聖闘士星矢Ωのプロデューサーである若林豪さんです!

◆若林豪プロデューサー(以下、若林): 東映アニメーションの若林豪です。あの、役者さんを羨ましいと思うのは、かっこいいことが言えないんです(笑)

◆緑川: やりましょうよ(笑)

◆若林: いやいやいや、やらないですけど(笑)でも気持ちは本当に、ここにいる中で一番高い小宇宙でやらせて頂きました。「聖闘士星矢Ω」2年目の面白いところ、少しでも多く、皆さんにわかっていただけるように頑張りたいと思います。

―――もうすぐ聖闘士星矢Ωの放送開始から一年が経ちますが、一年間振り返ってみていかがですか?

◆緑川: そうですね、叫ぶんだろうなって思っていたんですけど、想像以上に叫んでいましたね。今まで色んな作品やってきたんですけど、ここまでクライマックスが多い作品ってなかったので。最後はほんとにスタジオで倒れるんじゃないかってぐらい大声を出したので、ほんとにここにこれてよかったです(笑)

◆若林: 僕がここで言っていいのかわからないですけど、まだ絶賛作業中で昨日もやってたりするんですけど。それで、昨日調度一年目を見直す機会があって、色んなお話をやっていたような気がしたんですけど、最終的には光牙っていう少年の友情の物語だったんだなって改めて思いましたね。


―――見どころの一つといえばやはりバトルですよね。まずそんなバトルを通して振り返って行きたいと思います。題して「緑川光が選ぶ印象に残ったバトルトップ3」!3位は、第20話「アリアのために!エデン、怒りの雷撃!」でした。

◆緑川: 選んだ理由は、パライストラで最初エデンと戦った時は圧倒的に負けてしまってその後、順調に成長していって、再戦となるんですけど、ここで、主人公補正で、ダメかなとおもったけど、いけるか…?でもそんなに甘くないよねっていう最後ボコられて終わるという流れが個人的に新鮮だったなと思って選んでみました。絵もすごくきれいなんですよ。


―――では続いて第2位、第27話「旅の終焉!少女の光と若者たち!」でした。

◆緑川: これもかっこいいですよね。光牙を先に行かせようと犠牲になりつつ、新生アテナのアリアと共にっていうとても綺麗な流れだったんですけど、この後アリアがやられちゃうっていう切ない回でもあって、とても印象深いですね。

◆若林: すごい製作が大変だった回だなって印象が強くあるのと、アリアが仲間に加わってから旅がテーマで、旅の中で友情と絆が深まっていくっていうお話をやっていたんですけど、ここが終着点というか、パライストラで出会った仲間たちとアリアも含めて一丸となるという、そういう実感があった回でした。アフレコの時もこの一連のくだりとかは皆さんすごいパワーでやってくれていて、我々スタジオの後ろ側にいるので、いつも(声優陣の)後ろ姿しか見えてないんですけど、表情が想像できるなって、皆さんすごい魂込めてやってくれてるなって思いましたね。

―――そしていよいよ1位、第51話「輝け光牙!光と闇の最終決戦!」でした。つまりこれは来週の放送ということですね?(ステージは3/24開催)

◆緑川: 因みに今日は朝、見てから来た人? お、ありがとうございます。じゃあもうこの予告は既に見てから来てると思うんですけど、ちょっとぐらい本編流してもらえるかなと思ったらダメでしたね(笑)

◆若林: まだ絶賛やってる最中なので(笑)ギリギリまでがんばっているので。

◆緑川: 実は最終話は普段の倍ぐらいのカット数です。相当動いています。大体アフレコやっていて合わせるの大変だなって思ってやってるんですけど、最終話は本当速かったし、「よくわかんないけどとりあえずここ入れとくか」みたいなこともあったし、結構しんどかったけどがんばりました。今日見ないで来た人にとっては「なんでそうなっちゃってる?」みたいなことろもあると思うんですけど、帰ってから観て下さい(笑)
 

―――では、2年目となる新章のお話も伺っていきたいのですが、緑川さん、作品として、また演じられる役として、2年目を迎えられるというのはいかがでしょうか?

◆緑川: 皆さんご存知かと思いますが、なかなかアニメーションで一年モノっていうのが多くない時代でもあるので、一年モノをやらせてもらえる、参加させてもらえるっていうだけでも本当に嬉しいんですけど、更にそういう作品で主役をやらせてもらえる、更に2年目があるっていうのは、奇跡に近いようなものだったりするんですよ。どちらかと言うと年齢的にあまりやらせてもらえないような役どころで、更に2年目をやれるっていうのは、大変だなって言うよりも、今はワクワク感でいっぱいですね。

◆若林: 緑川さんには2年目をもっと相当頑張ってもらうとスタッフは思ってます。緑川さんのどんな声を引き出そうか楽しみになってるみたいで、また叫んだり苦しんだりする回がたくさんありますので頑張ってほしいなと思いますね。

―――若林さん、2年目の新章について、今日ここで発表できることがあると伺ったんですが?

◆若林: 4月の2年目から聖衣のデザインが変わるんです。新生聖衣(ニュークロス)ということで、ペガサスの聖衣であったり仲間たちの聖衣が新しくなるんですが、今回の聖衣は、「オブジェ形態」という、原作の星矢をご存知のかたはよく知ってらっしゃるかと思うんですが、ペガサスの聖衣ならそのペガサスの形をとった状態、というのがありまして、今回4月からのストーリーでは、聖衣が変わってオブジェ形態も現れる、ということで、その設定を今日は持って来ました。

―――では早速ご覧頂きたいと思います!こちらが新生聖衣(ニュークロス)になります。かっこいいですよね、緑川さん。

◆緑川: あら可愛いお馬が(笑) 前の星矢にこういうオブジェ形態あるのは知っていた分、(なくて)寂しいなとは思っていたので、嬉しいですね。きっと、こういうふうになったらおもちゃもでるんじゃないかなって、フィギュア好きの僕としては思ったりしてしまうので、なってくれたらいいなーと思いますね。


―――これ以外にもですね、光牙の設定画をご覧頂きたいと思います。

◆若林: 聖衣のヘッドギアの中央にクリスタルが埋まっていて全身の方で見ていただければ判るかと思うんですが、一年目のクリスタルの意匠が残ったまま、2年目はもっと更に直線的な形を取り入れました。こういう形になって初めてオブジェ形態が成立するというところもあるんですけど。それが2年目の聖衣の特徴ですね。

◆緑川: 防御力高そうですよね、なんか。

◆若林: そうですね。聖衣の性質が変わってるっていうのもストーリーに絡んできてて、最初の方で聖衣を着た時に、一年目とこういうところが違うんだっていう話をするシーンがあったりします。
 

―――ここで、ゲストの方をお呼びしたいと思います!「流田Project」の皆さんです!皆さん仮面かぶられてますが、こちらいつもかぶられているんですか?

◆流田Project・流田豊さん(以下、流田): そうですね、普段からこの仮面をかぶって活動しているんですけど、ライブが2時間あってもずっと付けっぱなしでやっています。こっちのほうが自然体でいられる感じがします。

―――流田Projectさんは、動画共有サイトのニコニコ動画やyoutubeに「流田P」という名前でアニメソングのカバーを流されて、現在およそ2000万回再生回数を記録するなど、その活躍がメジャーデビューにつながったということです。若林さん、今回ゲストにお呼びしたということは、何かあるんですよね?

◆若林: 実は、2年目から主題歌を流田Projectさんにお願いしています。

―――実は流田Projectさん、聖闘士星矢Ωの大ファンだということで伺ったんですが。

◆流田: 昔から見ていた聖闘士星矢という神話の中に自分が歌わせていただけるということで、すごく胸躍る、もう小宇宙がいっぱいでございます。メンバー全員昔から見てるものなんで、すごく嬉しいです。

―――そんな作品の大ファンでもある流田Projectさんによる、新しいオープニングソング、皆さんにご覧いただこうかと思います。
(4月からの主題歌「未来聖闘士Ω〜セイントエボリューション〜」が流れる)
―――ちょっと気になったんですが、先程かぶられていたお面とちょっと変わってますよね?

◆流田: 聖衣をまといたくなってしまいまして…(笑)

◆若林: 「未来聖闘士」を歌っていただく時はこのペガサス仕様でっていう話を車田先生にOKを取りに行くのがドキドキしました(笑)最初に送っていただいたんですよね、流田さんが「できました」って言って。

◆流田: そうなんです。軽いノリで「こういうの作ってみたんですけど、どうですかね?」って。

◆若林: 「ペガサス聖衣で歌えませんかね?」みたいな話を頂いて、それで開けて「これを車田先生に送るのか…見せに行くのか…」って。もう自分で線引き直そうかって思いましたもん(笑)

◆流田: 本当に申し訳ない気持ちでいっぱいなんですけど(笑)

◆若林: でも快いお返事をいただいて、晴れて今回初めてここでお見せすることになりました。

◆緑川: じゃあ車田先生の監修が入ってるってことですね?

◆若林: いや、まぁ、監修というか…OKをいただけたというか…許していただけたというか…(笑)

◆流田: 許してもらいました(笑)ものすごくチープになってるんですが、僕が作ったので。本当にハサミとセロテープを使って作った感じなんで…
―――今、主題歌聞いて頂きましたが、緑川さんいかがですか?

◆緑川: そうですね。僕はほぼ毎回、リアルタイムで見てるんですけど、一年間同じように繰り返して観てきていると眠いことは眠いんですよ。まぁ4時ぐらいに寝て6時20分ぐらいに起きてるんでそりゃ眠いのかもしれないんですけど、この歌が流れると目が覚めますね。テンション上がると思います。大事だと思います。

―――若林さん、いかがでしょう?

◆若林: 最初に曲が出来る前から、打ち合わせに参加させていただいていたんですけど、その時にやっぱり、朝早いんで、朝目が覚めるような楽曲を、というのをお願いさせていただいていて。でも本当にその通りのイメージというか、本当に熱い曲に仕上げていただいたなぁと。それと詞は、こちらからお願いをして変えてもらったりしました。元の詞では「Ω」という詞はないんです。今年、「聖闘士星矢Ω」っていう名前でがんばる、っていうのがあって、そこの意気込みというか、「聖闘士星矢Ω」の曲なんだ、というので、それが入るとやっぱり違うと思うんで、入れてもらえませんか?というお願いをしました。今も聞いててやっぱり「Ω」というところで実感します。

―――聖闘士星矢Ωの主題歌、是非皆さんも注目して聴いてみて下さい!
そろそろお別れの時間となって参りました。ここでもう一つお知らせが。実は聖闘士星矢Ωの海外での放送が決まったんですよね?

◆若林: そうなんです。聖闘士星矢は元々海外でも人気のある、日本のアニメを代表する作品なんですが、調度この3月からフランスでテレビ放送が始まったところなんです。他の南米であったりとかアジアも放送に向けて準備をしている最中です。

―――若林さんは東映アニメーションに入社されて4年間、海外営業としてフランスに駐在されていたそうなんですが、現地での聖闘士星矢の人気ぶりはいかがですか?

◆若林: 一番驚いたことの一つで、「こんなに人気あるんだ」と。再放送が多いんですよ。なので、子供から大人まで愛されている作品なんですよね。フランスのバラエティ番組とかでいわゆるパロディの「ネタ」として使われていたりもして、本当に根付いてる作品なんだなっていうのが非常に実感としてあります。

―――海外でもテレビ放送が始まる聖闘士星矢Ωの海外版ロゴをご覧頂きます。

◆若林: 一番この中でユニークなのはフランス版だと思うんです。フランス版って2段になってて、上に「Ω」って書いてあって、下に「LES NOUVEAUX CHEVALIERS DU ZODIAQUE」って書いてあって、「CHEVALIERS DU ZODIAQUE」っていうのが元のフランスでのタイトルなんですけど。

◆流田: 「NOUVEAUX」ってなんですか?

◆若林: 「新」ですね。フランスで放送された時のフランスでの名前の他に「SAINT SEIYA」って名前の方が知名度があるんで、両方併記してるんです。

日本で生まれた「聖闘士星矢」がどんどん海外で広がっていくことをご期待ください!それでは改めて、聖闘士星矢Ωの2年目となる新章への意気込みをお聞かせいただきたいと思います。

◆若林: アニメってみんなで作るものなんですよね。すごい数のスタッフで作ってるんです。一年目のストーリーのテーマとしてあった仲間との出会いと別れとか、アニメもそういう所あるんですよ。新しいスタッフが入ってきたりとかを繰り返して作っていて。Ωも強力な仲間が加わり、また引き続き頑張ってくれる方がいてくれる中で、もう一段、小宇宙を高めて頑張りたいなと思います。

◆流田: 今回このような形で主題歌を歌わせて頂くんですけど、精一杯この歌を色んな国にも届けられるように頑張って行きたいと思いますので、皆さんよろしくお願いいたします!

◆緑川: 今やってる星矢ではどちらかと言うとナレーター寄りの古谷徹さんを、間近で見てきたんですけど、新しいお話はより積極的に、星矢がお話に参加してくるそうなので、その辺も「声優」としての古谷徹を間近で見てお勉強できるのかなと思うとワクワクするし、今回新たに参加する昴という光牙よりも年下のキャラを僕より大分年上の水島裕さんがやられてるのでね、相当刺激的ですね!僕この年令で光牙かよ、13歳かよって言ってたんですけど、もうそんなことは言えないぐらいの、すごい僕的に衝撃的なことがあったので、その役を水島裕さんがどのようにやられるのかをお勉強したいなと思っております。とにかく更に更にパワーアップして面白くなると思いますので、期待して下さい!

―――ありがとうございました!