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第 32 話 『 難しすぎ!ミズ・シタターレの宿題 』 2006/09/17
脚本 山下憲一  演出 座古明史    作画 奥山美佳    美術 行信三 
「ネバー・ギブアップ!! (絶対に諦めない)」…それはソフトボール部の合言葉!! そして、ソフトボール部の顧問で、咲たちのクラスの担任『篠原先生』の一番好きな言葉でもあった。そんな彼女が、コスモスの花に水をやりながら「ネバー・ギブアップ」と励ます姿を、舞が偶然目撃する。どうやら先生は、部活中にコスモスの花を見つけ、その花と生徒を重ねあわせたらしい。真夏の暑さに耐えるコスモスと、同じように暑い中、練習に打ち込む生徒たち…。それからだった。「放っておけない」と水をやり、「ネバー・ギブアップ」と励ますようになったのは…。
「あの子が花を咲かせれば、チームのみんなの夢も叶う。そんな願いを込めて育てたんだよ」…篠原先生の言葉を聞き、感激する咲と舞。しかも、今日にも花が咲きそうだと知ると、咲は「じゃあ放課後、みんなで一緒に見よう」と提案した。だがそれまでに、彼女にはやらなければならない大仕事が…。実は昨日の英語の宿題をすっかり忘れ、放課後までに終わらせるよう篠原先生に言われていたのである。その現実を思い出し、ゲンナリする咲。だが事態は思わぬ方向へ…。アクダイカーンから最後のチャンスをもらったミズ・シタターレが、先生を連れ去り、咲たちに挑戦状を叩きつけたのである!!
「パチン!!」…指を一回スナップさせただけで、ミズ・シタターレは学校を砂漠の荒地に変えた。彼女の能力ならば、この世を砂漠に変えることも、元に戻すことも一瞬でできるだろう。篠原先生だけではなく、この世界全体を人質にとられたようなものだった。しかも変身さえさせてもらえず、言いなりになるしかない…。ミズ・シタターレの条件はただひとつ。午後4時までに太陽の泉のありかを探すこと…。できなければ、篠原先生はもちろん、彼女の『滅びの力』によって世界は砂漠にされてしまう…!!
篠原先生に変身したミズ・シタターレは、授業に出ては咲と舞にプレッシャーを与えていた。「『宿題』は終わりそう? 4時までに提出よ、忘れないで…」…だが咲と舞には成す術がない。この世界のどこかに太陽の泉が隠されていることは分かっているのだが、その場所までは見当もつかなかったのである。そこで咲は、思い切って対決する事を決意。「ネバー・ギブアップ」を胸に、舞と共に戦いを挑んだ!! その意地は、ついにシタターレを上回り、本気を出した彼女を撃破!! 篠原先生も戻ってきて、一同は共にコスモスの花を見ることができたのだった。