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第 19 話 『 大切なものは何?咲と舞の願い事 』 2006/06/11
脚本 清水東  演出 山吉康夫    作画 河野宏之    美術 井芹達朗 
「モノは愛情を持って大切に使えば、きっとそれに応えてくれる。なぜなら、すべてのものに命は宿っているから」…それは、ケーキ屋職人としてひとり立ちして以来、20年間ずっと同じ道具を使っている咲の父親の持論である。そしてそれは咲へも受け継がれ、彼女は愛用のグローブをずっと大切にしていた。しかしある日、すぐ隣に置いておいたはずのグローブが突然どこかへ行ってしまう!! どうして? ちょっと目を離しただけなのに…!? 一方、舞も大切なスケッチブックをなくしてしまい、大慌てで探していた…。
実はそれは、プリキュアを倒そうとする満と舞の作戦だった。プリキュアの弱点は、二人の心をひとつに合わせないと真のパワーが発揮できない事…。ならばその絆を裂けば、簡単に勝つことができる…そう考えたのである。実は前回の戦いのとき、満と薫は咲と舞に優しくされて奇妙な心の変化を感じていた。その始めて感じた感情の意味が理解できず、二人はモヤモヤしたものを抱えてしまっていたのである。ならばプリキュアを倒し、その気持ちを吹き飛ばそう…今回の作戦は、そんな思いから生まれたのだった。
放課後に会う約束をしていた咲と舞だったが、グローブやスケッチブックを探すことに熱中しすぎて、待ち合わせに遅れてしまった。しかも待ち合わせ場所には満と薫がいて、「大切なものを失くした上に、約束まで破られて傷ついたんじゃない?」と、吹き込もうとする。お陰で、互いに「嫌われたかな」と思い込まされた咲と舞は、深く落ち込んでしまったのだった。すれ違う二人の心。だが互いを想う心は、さらに相手を思いやり、ひとつの奇跡を起こす。何と、寝ている間に新たな精霊が現われ、新たなアイテムを誕生させたのだ!!
相手を思いやる強い気持ちが、モノに宿る精霊を呼び起こした。これも、すべて彼女たちのモノを大切にする心が呼び起こした奇跡。そして二人は、互いの大切なものが戻るよう精霊に願いを託す…。そんな中、どうやって謝ろうかとギクシャクしていた咲と舞の前に、またもやドロドロンとウザイナーが現れた!! 満たちの作戦が成功しているなら、プリキュアは弱くなっているはず…。しかし二人は負けなかった。いや、かつてない程のパワーを発揮したのだ!! やはりあの程度の事件で絆を断ち切ることはできなかったのだろう。むしろ絆は深まり、二人に勝利をもたらす!!