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第 38 話 『 さよならほのか!? 絆は固く永遠に! 』 2005/11/20
脚本 羽原大介  演出 伊藤尚往  作画 生田目康裕  美術 行信三
「今後しばらくパリに住むことになりました。できたら、ほのかたちとも一緒にパリで暮らせたらと思います」…突然母から届いたエアメールには、そう記されていた。別に今すぐパリに移住するということでもないが、もしそうなれば、なぎさやひかりとは別れなければならない…。そのことを2人に相談するものの、なぎさは「ほのかの判断を尊重する。ほのかならパリでも元気にやれる」としか言ってくれない。なぎさは言ってしまった後で後悔し、自分がほのかだったら何と言って欲しいのかを考えるのだが、なかなか答えは見つからなかった。
とりあえず、色々な人たちに相談をしてみることにしたなぎさ。しかし志穂&莉奈に相談しても、アカネに相談しても横道に逸れるばかりでなかなか欲しい答えは出てこない。ひかりは、「ほのかさんなら、きっとなぎささんの想っていることを理解してくれていますよ」と励ましてくれるものの、軽はずみな言葉をかけてしまったなぎさの心のモヤモヤが晴れることはなかった。ほのかがいなくなれば、悩みを相談できないし、宿題も教えてもらえない、弁当を忘れてもわけてもらえない…しかし、それが本質ではないことくらい、なぎさにも解っていた…。
一方、ほのかもひとり悩んでいた。周囲の人間はパリ行きを羨ましがり、自分だったら留学のチャンスだから即決すると言う。しかしそれで納得できない部分が、心のどこかには存在していた。そのせいか、ラクロス部の練習にフラリと現われるなど、まるでなぎさに助けを求めるような行動を取ってしまう。その様子を見かけたなぎさも、なかなか伝えられない想いをどうにか言葉にしようと、練習後にほのかの自宅を訪れるなどした。だが言葉で伝えることに限界を感じると、唐突に提案する。「ねえ、ほのか…キャッチボールしようか」
キャッチボールをすることで、なぎさとほのかは通じ合うことができた。やはりこの2人に言葉は必要なかったというのか…。そして明るさを取り戻した2人は、突然現われたサーキュラスとザケンナーにシャイニールミナスと共に対抗。その中で「自分たちの生き方を、自分たちで切り開く」こと、そのために絶対に諦めない覚悟を学び取り、また一歩成長したのだった。今は焦る必要はない、時が来たら自分で自分の将来を決めればいい。それまでは色々なことで悩み、つまずいて、自分というしっかりとした土台を作っていく…それが『成長』なのだから。
 
(C)ABC・東映アニメーション