各話あらすじ一覧へ
第 33 話 『 勇気を出して! なぎさ波乱のバースデー!! 』 2005/10/09
脚本 川崎良  演出 岩井隆央  作画 飯島秀一  美術 保坂有美
今年もやって来た、なぎさのバースデー。なぎさが気にしているのは、今年も憧れの藤P先輩に祝ってもらえるのか…ということ。去年はほのかのお陰で、ちょっぴり甘い思い出ができたが、今年も先輩は覚えていてくれているだろうか…!? しかしそんなワクワク感も、路地で偶然再会した先輩の表情に気付いたせいで曇ってしまう。先輩の、どこか元気のない沈んだ表情…。何か悩み事があるのだろうか? なぎさは先輩と2人だけのバースデーを夢見つつ、その一方で彼の沈んだ表情に少しの不安を覚えるのだった。
そしてバースデー当日。今日は休日ということもあり、ほのかと一緒に修学旅行に必要なものを買いに行くことになっていた。そして順調に買い物を済ませると、ほのかの提案で、今度は公園のコスモスを見に行くことにする。ひかりを誘って、満開のコスモスを鑑賞するなぎさたち。そんな中、彼女たちは園内でサッカーの練習をしている一団を発見した。藤P先輩と、彼が所属するサッカー部の男の子たちである。どうやら、学校のグラウンドを他の部が使っている時は、よくこの公園で練習しているらしい。
部員たちと共に、熱心に練習に打ちこむ藤P先輩。しかしその姿は、いつもと少し様子が違っていた。動きにキレがなく、判断の遅れによるミスも目立ち、そんな自分にどこか苛立っている様子…。それでも休憩に入り、なぎさたちの元にやって来ると、いつもの優しく爽やかな表情を見せてくれた。なぎさに気を遣い、ひかりを連れて席を外すほのか。2人だけになったなぎさは、緊張する傍らで先輩の気落ちした様子に敏感に反応し、どうにか元気付けようとする。そして緊張のあまり支離滅裂な言葉を発しながらも、自らの経験で得たアドバイスを送ろうとしたのだった。
「自分を信じる勇気」…ラクロス部の活動で得たそんな想いは、藤P先輩の心を動かした。その言葉こそ今の先輩が求めていたものであり、心の中でわだかまっていたモヤモヤとしたものをようやく払うことができたのである。そして雰囲気も盛り上がり、いよいよ先輩に自分の気持ちを打ち明けるぞ!! …と、思ったら、またもやウラガノスとザケンナーが!! ほのかとひかりが駆けつけてくれたお陰でどうにか撃退に成功するものの、告白の行方は…「ずっと応援しています」と言うのが精一杯だった。
 
(C)ABC・東映アニメーション