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第 26 話 『 負けるななぎさ! みんな悩んで大きくなった!! 』 2005/08/21
脚本 清水東  演出 岩井隆央  作画 河野宏之  美術 田中里緑
今夜は年に一度の夏祭り!! 祭り好きのなぎさは、「今年も藤P先輩と会えるかな」と、早くもテンションが上がり気味。だがそのワクワク感も、不意に突きつけられた疑問に曇らされてしまう。志穂は映画監督をめざし、その進路を進むための情報を収集中…。しかしなぎさには、そんな「夢」すらない。果たして、自分は将来どうしたいのか…!? 母は「じっくり考えるのもいいんじゃない?」とは言うけれど、彼女の悩みが完全に解消されたわけではなかった。そのせいか、ほのかと一緒に出かけた祭りでも、思わず彼女に訊いてしまう…。
「ほのかは、将来やりたいことって何かある?」…なぎさのその質問に、ほのかは言いよどむことなく「何かを研究する仕事をしたい」と答えた。また屋台を営業していたアカネも、「私には夢があるからね」と、休みなく仕事をするエネルギーが事業拡大の夢にあることを打ち明ける。意外にも周囲の人々がちゃんと将来を考えていたことに、改めて驚かされるなぎさ。そのせいで、せっかく藤P先輩と一緒に祭りを廻ることになっても、素直にはしゃぐことができない。そんななぎさの様子に、メップルが敏感に気付いた。
いよいよ花火大会も始まり、会場へ急ごうとする一同。その中で、なぎさがひとり足を止めた。「今日のなぎさはおかしいメポ」…メップルに見透かされていたことで、思わず本音を漏らすなぎさ。「実は、ちょっと考えちゃって…。みんなそれぞれ将来の夢を持ってる。それに比べて、自分は何をやっているんだろう…って」…。それにメップルが答えた。「ラクロスをやっている時のなぎさは、すごく輝いているメポ」…と。でも、それと将来の夢は別だと否定すると、「それでいいメポ」とさらに励ましてくれた。
悩んでいたなぎさを、藤P先輩が迎えに来てくれた。しかも自分の悩みを聞いてくれるという…。突然現われたビブリスとザケンナーをほのかと共に撃退したなぎさは、その間闇の力によって眠らされていた先輩に改めて自分の悩みを打ち明ける。「先輩は、将来サッカー選手になりたいんですか?」と。それに対して先輩は、それがベストだとは思うが、今を一生懸命やっていれば先のことは見えてくるもの…と、納得の答えを示してくれるのだった。こうしてようやく心のモヤモヤが晴れたなぎさは、ほのかたちと共に目いっぱい花火を楽しむことができたのだった。
 
(C)ABC・東映アニメーション