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第 11 話 『 大ピンチ! ハートをつないで一発逆転!! 』 2005/04/17
脚本 成田良美  演出 山田徹  作画 はっとりますみ  美術 杦浦正一郎
なぎさが部長を務めるラクロス部が、リーグ戦に挑むことになった!! しかも今期一発目の第一戦とあり、なぎさだけではなく部員全員に緊張感と闘志がみなぎる。その一方で、三年生のメグミと一年生のマキの間に漂う険悪なムード…。実は一同を包む緊張感が、緊張のしすぎなのか空回りぎみで、小さなイザコザを起こしていたのだ。「スティックを大事に扱いなさい!!」「大事にしてますよ!! 先輩だって自分に自信がないからピリピリしてるんじゃないですか」「なんですって!!」…仲直りを促すなぎさだが、そのストレスは試合当日になっても解消されることはない…。
結局、争いの火種を抱えたまま試合に挑むことになったベローネ学院。案の定、去年までの勢いはなく、前半開始間もなくで「4-0」と完全に押される状態に陥ってしまう。原因はもちろん、メグミとマキの対立に端を発するチームの結束不足。それはパスワークに決定的な弱点を与えてしまい、「パスが通らない」「易々とボールを奪われる」といったミスを連発する結果を招いていた。そんな中、「何かしたい…なぎささんのために、何か」…と、ひかりが思わぬ行動に出る…!?
ハーティエルが集まっていること、自身の成長から、アカネも驚く程の変化を示していたひかりは、励ましたいと願うあまりなぎさの元に駆け寄った。そして彼女の手をしっかりと握り、無垢な気持ちでエールを送ろうとする。それが窮地に立たされていたなぎさに刺激を与えた!! 今は作戦に縛られるよりも、互いの信頼が大切…と。そしてチームのみんなで手をつなぎ、輪になることを指示。「言葉で言うよりも、手を繋げばもっと気持ちが伝えられる気がする。ガンバレ!って気持ちや、ガンバろうよ、って気持ち」…と、互いの手の温もりを確認することで一致団結を図った。
取り戻したチームプレーによってなぎさたちが逆転勝利を収めていた頃、闇の気配を感じたひかりは、ひとりビブリスと対決していた。それは、なぎさの試合を邪魔させないという気持ちのため…。しかし試合を終えて駆けつけたなぎさとほのかは、彼女の無謀な行為をきつく戒める。それはすべて、ひかりを心配してのことだった。そんなひかりたちの元に、ハーティエルたちの居場所となる新たなアイテム「クイーンチェアレクト」が出現。まさにそれは、なぎさやほのかのいる環境こそ「自分のいたいと願う場所」であることを、ひかりが認識した瞬間でもあった…。
 
(C)ABC・東映アニメーション