第28話

明日は、サンロアーヌ芸術学院の生徒の家族を招いて開かれる、年に一度のパーティの日。みんな待ちきれずに準備をしていますが、マリエルだけは一人でピアノを弾いています。マリエルのお父様は仕事で外国に行っており、今年もパーティに来ないのです。沈んだ顔で「少女の祈り」という曲を練習しているマリエルを見て、メモルはマリエルの心の底にある寂しさを感じるのでした。
そんなマリエルを元気づけるため、メモルはぶどうパイの焼き方をマリエルに教えて、二人だけのパーティを開くことにします。おいしそうに焼き上がったパイ…そのにおいにひかれて、ふらりとやって来た奇妙な老人。実はオスカーがマリエルのために連れてきた人なのですが、この人…一体何者なのでしょう?

あこがれのベルナール先生
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