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インサイドM&G 第一回演出家「貝澤幸男」さん


※文章内の表記としての話数(1話、2話、21話、22話など)は
『制作話数』です。
放送される際の話数とは別の物になる場合もございます。
予めご了承下さい。

ボクダン: 今日はよろしくお願いします。

貝澤: よろしくお願いします。

ボクダン: マリガリは2年目に突入しましたけれども、貝澤さんにはシーズン1の第1話と2話、そして締めのラスト2話を担当していただきました。
Ver2.0に関してはもう、フル活動で働いてもらっているわけでして(笑)
マリガリの最初の印象はどうでしたか? また、2年目に関して、ここはこうだという所があれば教えてください。

貝澤: そうですね…最初にパイロットフィルムを見た時は、すごくポップな作品だなあと思いました。
そういった作品を受け持った経験があまり無かったものですから、ギャグのセンスみたいなものを自分の中にどう構築していくか、そこが大変でしたね。とにかく「ノる」までに時間がかかった感じでしょうか。
2年目に突入した今は、作品の自由度も増してきましたし、自分の中で見えてきたものを自分なりにまとめられているとは思っています。

ボグダン: ポップな感じを出すのって、やっぱり苦労しますよね。

貝澤: こういった短い作品だと、リズムやテンポがすごく重要になってくるんです。それをアニメーションの中でどう描き出していくか。
マリガリの「画のリズム」というか「画の旋律」のようなものが聞こえてきてから、ようやく描き始められる部分があって、そこはやはり苦労するところです。

ボグダン: マリカのペットたちがシナリオから離れて遊んでいる部分が結構あると思うんですけれど、演出をするにあたってのポイントはありますか?

貝澤: ペットたちですか…そうですね、マリカたちに対してどう相づちを打つのか、どんなふうにツッコミを入れるのか、もちろん喋れないので行動でツッコミをしていかなければなりませんから、そこはポイントになります。

ただ、クマの方はノリカの感情に合わせて巨大化します。そういった一つのパターンが決まっていれば、それをストーリーやドラマの中にどう組み込んでいけば面白いのか考えればいいわけですから、クマの方がやりやすいのかもしれません。

それから、ペットはマリカたちとは別の存在というか、必ずしも同調していない部分がありますよね。その辺りも考えながらやっています。

ボグダン: 今回のマリガリver2.0で、貝澤さんのオススメの話数やシーンはありますか?

貝澤: いま受け持っている21話と22話に関してですけれど、ちょっと異色のエピソードで、ただ科学がどうのこうのという話にとどまらず、マリカとノリカの感情を通して科学を見たらどんなふうに描けるか、という試みを行っています。

21話は空へ上っていく話で、二人のロマンチックというか少女チックな視点を通して描いたエピソードです。
22話は、ちょっと悲しいスプートニクの話ですね。マリカとノリカの見るスプートニクの悲しさが、科学とどう結びつくのか。科学の影にある悲しさを、感情表現として上手く出せたらと思ったんですよ。

異色作ではありますが、科学の持つ様々な面との感情を通した結びつき、そういった部分を見ていただければと思います。

ボグダン: 絵コンテでオススメのところを紹介して下さい。

貝澤: (絵コンテを取り出して)ここですかね。
もともとのシナリオに、宇宙に行ったクマが地球に戻ろうとしても、大気圏に突入して燃え尽きちゃうかもしれない…ってところを、ちょっと足してみたんです。
それなら、どうやって戻ってきたのか? 根性で戻ってきたってことにすれば、コミカルで笑えるんじゃないかと(笑)
担当の作画さんも上手く工夫したり遊んだりしてくれて、とても良いカットに仕上がっていると思います。

ボグダン: 最後にファンの方々へメッセージをお願いします。

貝澤: いつもマリー&ガリーを見ていただいて、本当にありがとうございます。
マリカもノリカもガリレオも、作っている我々でさえ時に予測がつかないほど、のびのびと自由に動いてくれるキャラクターです。
まだまだ潜んでいる面白さを、もっともっと発掘できるように頑張りますので、みなさんもぜひ楽しみにしていてください。

ボグダン: どうもありがとうございました。

貝澤: ありがとうございました。

(インサイド マリー&ガリー 第1回 おわり)