キュアラブリーたちは、ついにクイーンミラージュのいる部屋までたどり着きました。ブルーは、もう悪いことをやめるよう言いましたが、ミラージュは言うことを聞いてくれません。それはミラージュが、幸せは一瞬の幻、不幸こそが正しいと信じているからです。ミラージュはブルーを身動きできないようにすると、目の前でラブリーを倒すことを宣言しました。仕方なくミラージュを迎え撃つラブリー。ブルーのようにラブリーも愛の素晴らしさを訴え、幸せは消せないと言いますが、ミラージュの心にその言葉は届きません。

ミラージュの圧倒的なパワーの前に力尽きて倒れるラブリー。勝ち誇ったミラージュは、今こそ自分の願いである不幸に満ちた世界がやって来ると言いました。でも、起き上がったラブリーが、それは違うとミラージュに言います。何故なら攻撃を受けていたとき、ミラージュの本当の願いが伝わってきたからでした。ミラージュの心には、まだブルーへの愛が残っていたのです。そんなことはないと否定するミラージュですが、ラブリーにはその気持ちがよく分かっていました。それはラブリーもまたブルーが好きだったからです。

一度感じた幸せは絶対に消えない。その言葉を否定するミラージュですが、ラブリーはなおも訴えました。ブルーもまだミラージュを愛していること、そしてブルーの幸せにはミラージュの存在が必要だということ。みんなに幸せになってもらいたいというラブリーの思いに、かたくなだったミラージュの心も揺れ動きました。しかし、どこからか聞こえてきた「憎め」という言葉が、ふたたびミラージュの心を悪に染めてしまいます。でも、ようやくキュアプリンセスたちも駆けつけ。ハピネスチャージプリキュアが集まりました。

イノセントフォームになったハピネスチャージプリキュアのイノセントな歌声がミラージュを包み込みました。浄化されて本当の姿へと戻るミラージュ。世界中を覆っていた暗雲も消え、鏡の中に閉じ込められていた人たちも無事に目を覚まします。自分のしてきたことを後悔するミラージュを、ブルーは優しく抱きしめました。ブルーの愛の告白に嬉しくて涙するミラージュ。ようやく平和な世界が戻ってきた、誰もがそう思っていました。しかし、ディープミラーの中にいた謎の人物が言います。身も心も焼き尽くすような不幸をブルーに見せてやると…