−櫻田君が担当した、土曜ANB枠作品のOVA化が続いて(ぬ〜べ〜OVAに続き2作品目)、何か奇妙な縁を感じますが…。
櫻田プロデューサー(以下:櫻)「縁というか、偶然かも知れないけど、普通に番組が終わるよりは、何らかの形で継続している方がいいなぁってのはありますね。自分が担当した作品は、何故かそういうパターンが多いんで、これって、自分のしつこい性格だからかなぁと(笑)」
−今回、OVA化に至ったきっかけというのは?誰かの思い入れを感じますが?
S氏(以下:S)「いや、別にそんな(笑)。元々、今回発売・販売を手掛けるムービックさんが、「月天」の人気の高さに注目していまして、その流れから、OVA化の企画提案を受けました。その際、様々な版権上の調整等を、当部でお手伝いする事になったんです。」
−各媒体での注目が高いですが、当社内的にも注目度の高いシリーズですよね。
櫻「TVシリーズ終了後、5巻もOVAを作るのは当社初ですし、それとやはり、当社作品初のDVD化という点が大きいですね。」
−すると、色彩設計や作画面で、DVD化は意識しましたか?
櫻「DVD化を見越したクオリティは、保つつもりです。VHSのお客様もいますし、DVD化だけを意識した訳ではないです。ただDVDの場合、画面がキレイな分、アラが見えてしまってはダメですし(笑)今回はデジタルベータカムという、マスター素材の面でもクオリティが高いので、キレイな作画が一層引き立つと思いますよ。」
−DVDというと、本編以外の映像特典も注目されますが?
S「もちろん入っています。離珠萌えのシーンです!(笑)。DVDソフトの映像特典の企画内容は、ファンの皆さんにアピールする重要な部分ですし、当社としても、今後の課題の一つだと思います。」
−なるほど。では、今回のOVA本編の見所は?
櫻「原作の魅力の一つでもあると思いますが、シャオと太助が、なかなかくっつかないもどかしさ、ですかね。」
S「それと、主人への忠誠心だけで、他人を好きになるという感情を持たないシャオが、太助に対し、「好き」という感情が芽生えていく。そんなシャオの姿と、彼女をとりまく人々の心の動きを見て欲しいですね。」
櫻「あとは、離珠でしょう(笑)」
−では、最後にコメントをお願いします。
櫻「東映アニメーション初のDVD化作品、是非、楽しんで下さい!」
S「TVシリーズ終了後、こういう形での作品の継続や展開は、当社として一つの試みですし、今回のOVA化を機に、当社の路線の一つとして、今後も展開していきたいですね。」
という訳で、打合せ乱入インタビューは終了!
(インタビュー日:2000/6/5)
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