第 4 話 『 ミラクル!?生きている美術館 』 2004/02/22
脚本  清水 東 演出  矢部秋則 作画監督  生田目康裕 美術監督  行信三/塩崎広光
とうとう社会科見学当日がやってきた。見学委員である事に余裕のほのかに対し、なぎさは不安げ。美術館に向かうバスの中で、展示物の説明をする二人の前に、遠慮がちに手が上がる。手を上げたのは美術部の柏田真由で、マリオ・ピッカリーニの“星屑の晩餐会”という絵を見て欲しいという。見学の最中にメップルが声を上げた為、逃げ出したなぎさとそれを追ったほのかは偶然“星屑の晩餐会” を発見する。驚いた事に流れ星と共にその絵の中に描かれていたのは、ミップルのコミューンだった。なぎさ達にとっては100年前の出来事もメップルの世界ではほんの一日の出来事らしい…。「じゃ、お前ら一体いくつなんだ…?」
真由によるとピッカリーニはコミューンを拾ってから才能を手に入れた様子。不思議な縁を感じつつバスに戻るが、 真由の姿が見えない。探しに行く二人と入れ違いにやって来たのは何とピーサード!ピーサードは生徒や他のお客さん達を次々と石像に変えてしまう。最悪な事に、一人模写をしていた真由は、なぎさと勘違いされ、襲われてしまう!しかし、ふいに真由の体が眩い光に包まれる…。「真由に何をしたのよ!?」一足遅れて駆けつけた二人は落ちている真由のスケッチブックと驚いた驚いたピーサードを発見する。「やかましい!!」ザケンナーを召喚したピーサードは何と絵を操って攻撃を仕掛けて来た!
「ガオーッ!!」咆哮するライオンや、いかつい騎士が実態となり二人に襲いかかる。何とか隙をついて変身しつつも 事態は益々とんでもない状況に。「ありえない、ありえない、ありえな~い!!」押し寄せる津波や海竜に襲われ、なす術も無い二人に、ピーサードは余裕の笑みを浮かべる。「さて、そろそろショータイムと行くか」津波は消えたが、不気味な地響きと共人々の石像が集まり、竜巻となって二人に襲い掛かってくる。「無闇に手を出せばもとの人間がどうなるか分るな?」ピーサード本体に攻撃しようにも竜巻が盾になり攻撃できない、どうすればいい…?
卑怯な手段に戸惑い、攻撃の糸口が見つからない二人にミップルが叫ぶ。「目を閉じて、心で感じるミポ!」ミップルの助言を得、瞳を閉じる二人。ピーサードの邪悪な気配を感じ、迷いの無い必殺技が竜巻をかいくぐり敵を貫く!!逃げようとしたピーサードは閃光の中消えていった。「そうだ、真由は!?」石像になった人々が元に戻る中、真由の姿は見えない。「ん?」ふと見た絵の中でピッカリーニの横に座っているのは…真由!?驚く二人の背後にはさっきまで絵の中にいたはずの真由が。「私、素敵な夢を見たの!」ピッカリーニが助けてくれた…!?益々彼のファンになりそうな真由でした。
 
(C)ABC・東映アニメーション