各話あらすじ
第 96 話 力合わせろ!最強最後のかめはめ波
2011/03/20
脚本:戸田 博史/隈沢 克之 演出:野渡 康弘

孫悟飯を倒すために、かめはめ波の気を高めるセル。もう悟飯には、対抗する力は残っていなかった。これで最後かと、自分の行いのためにこのような事態を招いてしまったことを、調子に乗ってセルにとどめを刺さなかったことを悔いる。傷ついたベジータは、自分が足を引っ張る存在でしかなかったことを認め、悟飯に詫びた。悟飯はあのプライドの高いベジータが謝るほどに、追い詰められた事態なのだと認識する。すべてをあきらめ、覚悟を決めかけたその時、悟飯の頭の中に、セルを倒すために命を失った父、孫悟空の声が聞こえてきた。

セルは自分の力に酔いしれていた。ドクター・ゲロが目指した完全体の境地に、自分はいるのだと。かめはめ波の気は高まり続け、地球だけではなく太陽系をも破壊できるまでの威力となっていた。セルは悟飯が独り言を言っていると思い、恐怖でどうにかなったのかと嘲笑する。実は界王の力を借りて、あの世から悟空が悟飯に語りかけていたのだ。悟空は、片手しか使えず、気も半分以下になっていると弱音を吐く悟飯に、まだあきらめるなと元気づけた。二人で修業した力を出せと。はげまされた悟飯は、かめはめ波の構えをとるのだった。

ついにセルはかめはめ波を放った。悟飯も動く右手でかめはめ波を放つ。あまりの衝撃波に、避難していたクリリンたちは、自分たちに力がないことを歯がゆく思っていた。かめはめ波同士がぶつかり、悟飯のパワーが押されていた。悟空は、悟飯が地球を破壊してしまうかもしれないと、心の奥で力を出し切っていないと指摘する。ピッコロは、悟飯だけでは死なせないと、敵わぬまでも戦う決意を固めた。ヤムチャと天津飯も、武道家として何もしないで死ぬことに耐えられず、加勢しに行く。クリリンも人造人間18号に別れを告げて戦いに向かった。

ピッコロ、ヤムチャ、天津飯、クリリンの攻撃はセルに対しては、ほとんど効かなかった。ハエでも追い払うように吹き飛ばされるみんな。だが、しぶとく何度でも立ち上がる。デンデも遠くから祈っていた。その姿に押されていた悟飯は力を盛り返す。そして上空からベジータがセルに一撃を見舞った。一瞬、気がそがれたところに、悟空の力を得た悟飯のかめはめ波が押し勝った。光に飲み込まれるセル。今度こそ完全に核の部分も消滅した。とうとうセルを倒したのだ。みんなは力尽きた悟飯に駆け寄り、勝利をかみしめるのだった。

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