各話あらすじ
第 89 話 最高レベルの戦い!セルを倒せ、孫悟空
2011/01/16
脚本:戸田 靖史 演出:野渡 康弘

神の宮殿では、デンデがミスター・ポポに教えてもらいながら、地球の神になる修業を始めていた。端に立って怖々地上を見下ろすデンデは、リラックスして耳を澄ますように地上の様子をうかがうのだとアドバイスされる。地上では、孫悟空とセルが戦っていた。ものすごいスピードでの戦いに、見守っているみんなは息をのむしかなかった。お互いの残像に攻撃を繰り出しながら背後を取り合う、そのあまりの速さに二人を見失ったアナウンサーは驚愕するが、ミスター・サタンはトリックだと虚勢を張る。その時、戦いは空中で行われていた。

気付いて空中にカメラを向けるが追い切れず、テレビを見ていた武天老師も戦いのレベルの高さに絶句するしかなかった。セルは想像以上に悟空が互角に戦うことを楽しんでいた。武舞台の外に落ちるのをすんでのところで避けながら戦うことに、セルは我慢が出来なくなる。もっと思い切り戦いたいという欲求に、この戦いを場外負けなどで終わらせるのは惜しいと、セルは空中から巨大なエネルギー弾を放ち、武舞台を破壊した。そのことに気付いた悟空は、みんなに逃げるように叫び、おかげでクリリンたちは巻き込まれるのを避けることができた。

人造人間16号にかばわれて助かったサタンたちは、離れて観戦することにする。広い世界が戦いの場となり、降参するか殺されるかのみで勝敗を決することになった。リーチを生かした光線技のやり取りから一転して力比べになる。トランクスは、パワーもセルと互角の悟空に感嘆の声を上げた。中々決着はつかない。悟空は空中高く飛び上がって、地上のセルに向かって、気を全力に上げたかめはめ波の構えをとった。このまま撃つと地球をも破壊してしまう。セルもクリリンたちもフェイントかと疑うが、孫悟飯は悟空の本気を確信していた。

かめはめ波を放つ直前に、瞬間移動でセルの正面にあらわれた悟空。全力のかめはめ波がセルを飲み込んだ。その後には、上半身を失って倒れているセルの姿があった。悟空の勝利だと喜ぶヤムチャだったが、他のみんなはセルの気がまだ残っていることに不審を抱いていた。クリリンはセルが復活すると警告する。ピッコロの能力を持つセルは、上半身を再生させてよみがえった。お互いに大半の気を失っても、まだ高レベルの戦いを続ける悟空とセルに驚くしかない一同だったが、悟飯だけは何故か冷ややかに二人の戦いを見つめていたのだった……

各話あらすじ一覧へ