各話あらすじ
第 80 話 形勢逆転!完全体セル、ついに始動
2010/11/07
脚本:隈沢 克之/松井 亜弥 演出:野渡 康弘

孫悟空と孫悟飯は精神と時の部屋で修業を続けていた。疲れてうずくまってしまった悟飯に、悟空は休憩しようと手を差し出すが、悟飯はそれを拒否して立ち上がる。以前、ピッコロが悟空は師匠に向いていないと言ったのは、優しすぎるからで、それに甘えてしまう自分を情けないと思ったのだ。自分を殺すつもりで本気になってかかって来て欲しいと、悟空に頼む悟飯。超サイヤ人に変身した悟空は、悟飯にかめはめ波を放つ。自分の弱さのせいでフリーザ一味との戦いで苦戦した悔しさを思い出し、悟飯はついに超サイヤ人になることができた。

セルは人造人間18号を吸収して、ついに完全体となった。完全体となった自分の身体を感慨を持って実感しているセルに、18号のことを思い出して激情に駆られたクリリンは攻撃を仕掛けるが、全く効いた様子はない。フリーザをも切り裂いた気円斬も効果がなかった。虫でも追い払うように一撃を与えられたクリリンは、瀕死の重傷を負い、トランクスに仙豆をもらって何とか息を吹き返した。ベジータは一回り身体が小さくなった完全体のセルを見て、あまり変わらないと侮り、自分と戦うように言う。セルとベジータの二度目の戦いが始まった。

セルとベジータの戦闘は壮絶を極めた。だが、クリリンは、セルの力を今のパワーで測るのは危険だと、トランクスと同じようにまだ何かを隠しているのだと悟る。トランクスは修業の中で、ベジータが超えた超サイヤ人の限界のその向こうへ到達していたのだが、父親のプライドを傷つけたくなくて、その力を隠していたのだった。思った通り、ベジータはセルに押され始めていた。ピッコロはベジータが焦って冷静な判断ができなくなっていると見抜く。セルが全力を出していないと感じたベジータは怒り、挑発にのったセルはベジータに接近した。

そこにベジータの全力を込めた渾身の蹴りがセルの急所に決まった。しかし全くダメージを与えておらずベジータは呆然とする。クリリンも、神様の宮殿から様子をうかがっていたピッコロも驚きを隠せなかった。クリリンはトランクスにベジータを助けに行くよう説得する。しかしベジータの存在意義にも等しいプライドを砕くようなことはトランクスにはできなかった。なのでベジータが気絶したら助けに入るつもりで、必死に自分を抑えていたのだった。セルの一撃で吹き飛ばされ、そのパワーの差に動揺を隠せないベジータの運命はいかに?

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