各話あらすじ
第 53 話 孫悟空、最後の一撃…ナメック星宇宙に散る
2010/04/18
脚本:戸田 博史 演出:野渡 康弘

身体を真っ二つに切り裂かれたフリーザは、瀕死の状態だった。このままではナメック星の爆発に巻き込まれてしまう。孫悟空は地球に帰るべく、その場を立ち去ろうとした。虫の息でフリーザは悟空に助けを請う。悟空は、今までフリーザが助けを請うものに対して行ってきた所業を思い返し、勝手なことを言うなと怒った。だが非情になりきれない悟空は自分のエネルギーをフリーザに与える。回復したフリーザは、戦いの勝者が死に、敗者が生き延びるとは皮肉だと悟空をあざけった。しかし悟空は地球へ帰ることをあきらめずに、宇宙船を目指す。

去っていく悟空を見上げながら、フリーザは今まで受けた屈辱を思い返していた。そして自分がこのまま生き延びても、それではまさにサイヤ人ごときにおびえたままで一生を過ごすということに気が付いた。フリーザは、悟空がナメック星の爆発で死ぬのではなく、自分のこの手で殺さなければならないと意地を張り、悟空めがけてエネルギー波を放つ。振り返った悟空は馬鹿野郎と叫びながらフリーザにとどめの一撃を与えるのだった。界王は悟空がフリーザを完全に倒したことを感知して、みんなと喜ぶが、ナメック星はもう崩壊する寸前にあった。

地球では最長老が生き返ったナメック星人たちを呼び集めていた。だがベジータに殺された者たちは復活していなかった。願いがフリーザたちに殺された者の復活となっていたためだったからだ。ナメック星のドラゴンボールも呼び寄せられて来た。最長老は次の最長老にムーリを指名し、その寿命を終えて消えていった。最長老を悼むピッコロの様子を見て、デンデはピッコロがネイルと融合したことを悟る。孫悟飯とブルマはクリリンの死を悲しんでいたが、ナメック星のドラゴンボールだと自然死でなければ何度でもよみがえれることを知って驚く。

これでクリリンだけでなく、餃子も生き返らせることができる。喜びにわく悟飯は、父である悟空の無事を祈るのだった。ナメック星は火山が爆発し、竜巻が起こり、大地がひび割れ、水面は荒れ狂い、確実に崩壊に向かっていた。その中を悟空はフリーザたちが乗って来た宇宙船目指して飛んでいた。だが、宇宙船はやはり故障していて発進させることはできなかった。地割れにはまり、溶岩へ落下する宇宙船から脱出した悟空は、ナメック星の惨状をただ見守るしかなかった。界王はその様子を見ていられなくなる。そして、ナメック星は爆発した。

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