各話あらすじ
第 42 話 フリーザを倒せ孫悟空!誇り高きベジータの涙
2010/01/31
脚本:隈沢 克之/松井 亜弥 演出:野渡 康弘

ベジータはもはや完全に戦意を失っていた。フリーザの尻尾に吊るしあげられ、抵抗する気力もなくサンドバッグのように一方的になぐられるばかりだった。その様子をおののきながら、ただ見ているしかないクリリンたち。孫悟飯はあまりの惨劇に思わずベジータを助けに飛び出そうとするが、無駄死にするだけだとピッコロに止められる。フリーザは完全に無抵抗となったベジータを岩壁に放り投げた。岩に叩きつけられ、地に伏すベジータ。腹部の傷口をえぐりこむように、フリーザはベジータを踏みにじる。ベジータの顔は屈辱にまみれていた。

完全回復した孫悟空は、おそろしくパワーアップした自分の力を実感していた。みんなの気を探り、戦いの場へ向かう。フリーザはベジータをいたぶるのもいいかげん飽きたので、とどめをさそうとするが、そこに悟空があらわれた。みんなをねぎらい、あとは自分一人で引き受けると言う悟空。その様子にクリリンは今までとは気が異なるのを感じる。ピッコロも地球にいたころとは比較にならないほど強まった悟空の力を感じて驚愕していた。自分の方へ怖れる様子もなく歩いて来る悟空に、フリーザはベジータから手を放し、相対するのだった。

意識を取り戻したベジータがカカロットと呼んだことで、フリーザは悟空がサイヤ人だと察し、その顔が以前惑星ベジータとサイヤ人を滅ぼした時に最後まで刃向かったバーダックとそっくりなことに気が付く。瞬間、攻撃し合う悟空とフリーザ。結果は悟空がフリーザの頬に傷を付けたことに終わった。次にフリーザは連続して光弾を放つが、悟空はそれらを全て片手ではじきとばした。さすがにおどろくフリーザ。悟空こそが伝説の宇宙最強の戦士スーパーサイヤ人だと告げるベジータに、フリーザは冗談は嫌いだと、とどめの一撃を放つのだった。

抵抗する力もないベジータにとどめをさしたことに怒る悟空。非情になれと悟空を叱咤したベジータは、父であるコルド大王のことを思い出していた。その父も実はフリーザに殺されていた。ベジータは悟空に、惑星ベジータは隕石で破壊されたのではなくフリーザに滅ぼされたこと、サイヤ人はフリーザの下で働かされていたが皆殺しにされたことを、悔し涙と共に語り、フリーザをサイヤ人の手で倒してくれと頼んで息絶えた。悟空はベジータからサイヤ人の誇りを受け取った。ベジータを地面に埋めてやった悟空は、改めてフリーザとの戦いに臨む。

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