治療されていたベジータは驚異の回復力で目覚め、装置を破壊して脱出した。あわてて駆け付けたザーボンとフリーザは、壁に空いた大穴を見て、ベジータが外へ逃げ出したと思い探しに出る。だがベジータは宇宙船の中に潜んでいた。策略が上手く行ったベジータだったが、フリーザが集めた5つのドラゴンボールを見て、全部を抱えて持って行くのは無理だと考え、宇宙船内に火災を起こして自分がまだ船内にいることを大声で告げる。ザーボンとフリーザが戻って来た隙に、ベジータはドラゴンボールを外に遠く投げ飛ばして、自らも逃げおおせた。

まんまとだまされたフリーザは怒り心頭に発し、ザーボンに一時間以内にベジータを連れて来ないと責任を取らせて殺すと脅した。ドラゴンレーダーの反応を頼りにドラゴンボールを探していた孫悟飯は、ベジータに襲われた村にたどりついた。悟飯はその惨状に怒りを新たにした。そして、ベジータが水中に隠したドラゴンボールを発見する。一方、最長老にパワーを引き出してもらい、ドラゴンボールを預かったクリリンは、ブルマの所に急いでいた。ドラゴンボールを5つ入手したベジータは、クリリンのパワーを感知して、その後を追うのだった。

ザーボンはクリリンを追うベジータを見つけて、捕まえようと後を追った。それを感知したベジータは、ザーボンは一度自分を倒して油断しているだろうから、それを利用して一気にけりをつけようと考えた。パワーアップにうかれて、つけられているのに気付かずにブルマの所に戻ったクリリンは、姿をあらわしたベジータに恐怖する。そこにザーボンまでがやって来た。クリリンと組んでいたと誤解したザーボンは、ベジータを捕まえてフリーザのところへ連れて行くべく、戦闘を開始した。ベジータはクリリンに、この隙に逃げたら殺すと宣言する。

ザーボンは、変身して真の力を解放した。ザーボンの攻撃に追い詰められたふりをしたベジータは、その油断を突いて猛攻撃をかける。このままでは殺されると考えたクリリンは、ブルマを連れて脱出しようとしたが、ベジータに隙はなく、逃れることができなかった。死にかけて復活する度に強くなるのが戦闘種族サイヤ人の特徴なのだ。クリリンは孫悟空の強さの秘密を理解する。以前よりもはるかに強力なベジータの攻撃に追い詰められたザーボンは、フリーザに従っただけだと命乞いをするが、ベジータは聞く耳を持たず、とどめを刺すのだった。