各話あらすじ
第 17 話 激戦の夜明け…希望の星はピッコロの故郷
2009/08/02
脚本:戸田 博史/隈沢 克之 演出:野渡 康弘

ベジータは瀕死の状態で宇宙船に逃げ込もうとしていた。クリリンはヤジロベーの刀を持って、ベジータにとどめを刺そうとする。だがその時、孫悟空の心の声が聞こえて来てクリリンを止めた。ベジータを見逃してやってくれという悟空のわがままにクリリンは驚愕する。悟空はベジータほどの強い相手とまた戦いたいと思い、ここで死なすのが惜しくなったのだ。これもサイヤ人の血のせいだろうか。葛藤の末、クリリンは悟空の願いを聞き入れることにした。ベジータは宇宙船に乗り込み、去って行った。悟空は次はもっと強くなると誓うのだった。

一息ついた悟空とクリリンとヤジロベーの頭上に新たな飛行物体があらわれた。まさかサイヤ人と思ったのもつかの間、それは亀仙人たちの乗った飛行艇だった。着陸した飛行艇から真っ先にチチが飛び降り、孫悟飯の姿を探した。重症で動けない悟空のことを放って、悟飯のことばかりを心配するチチにクリリンはあきれる。ピッコロも死んでドラゴンボールが失われ、ヤムチャの復活の望みがないことを改めて実感したブルマは、ヤジロベーに八つ当たりして涙にくれるのだった。カリンは悟空たちをねぎらい、飛行艇に収容して激闘の地を後にした。

みんなを乗せた飛行艇は、最初の戦いの地に向かっていた。泣きくれるブルマに、クリリンはみんなを生き返らせることができるかもしれないある考えを話す決心をする。自爆した餃子以外の、ヤムチャ、天津飯、ピッコロの遺体を回収し、帰路に着いた飛行艇の中で、クリリンはドラゴンボールの件を話し始めた。ベジータの話では、ピッコロと地球の神がナメック星人であり、彼らは不思議な力でドラゴンボールを創り出すことができるといっていた。それを使えばもしかして、と考えたのだ。だが、ブルマは冷静にその考えには穴があると指摘する。

ナメック星の場所がわからないのだ。悟空は界王にナメック星のことを聞く。界王はナメック星の位置を教え、異常気象で死に絶えたと思われたナメック星人は、わずか100人足らずだが生き残っていることがわかった。ナメック星人は元々地球の神のような穏やかな種族で、ピッコロ大魔王は地球人の邪悪さに影響されて生み出さたものだった。場所はわかったが、ブルマの計算では地球最高のエンジンを使っても4339年もかかってしまう。しかし、ナッパの乗ってきた宇宙船を使えばなんとかなる。希望が見えた一同は、久々に笑い合うことができた。

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