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第 9 話 『 トーマ栄光なき戦い 暗躍トゲモン 』 2006/05/28
脚本 大和屋  演出 深澤敏則  作画監督 出口としお  美術監督 徳重賢

現在七連勝中のプロボクサー「早瀬」。怪我からの復帰にも関わらず、華々しい連勝で次はいよいよ世界戦へ…!! だがその裏にはデジモンの影が見え隠れしていた。対戦相手がことごとく体調不良に見舞われていたのである。しかも謎の針まで証拠品として出て来る状態…。これはもう疑う余地はない。だがトーマだけはそれに異を唱えた。「そんなはずはない!!」…と。早瀬とは直接面識もなさそうだし、あの冷静なトーマが何故…!?
DATSの潜入調査が始まると、トーマは早瀬選手に、マサルはジムのトレーナーと、ヨシノは早瀬夫人やその娘「マナミ」に接触した。その中で解ったのは、関係者の誰の心にも四年前の怪我が影を落としているという事…。早瀬自身は怪我で世界タイトルを得られず、右手の破壊力も失った。トレーナーはそんな彼のために全力を尽くすつもりらしいし、妻子も早瀬の無事を祈り続けている。この中に怪しい人物がいるとは思うのだが…。
もともとデビュー戦から早瀬を見ていたトーマは、彼のクリーンファイト、その強さに憧れを抱いていた。だからこそ慎重に調査し、早瀬とのスパーリングを通じてある結論に到達する。そんな中だった。次の対戦相手で、四年前に早瀬選手をブチのめした上原が狙われたのは…!! 先回りして闇討ちを未然で防ぐトーマたち。そこで明かされたのは、闇討ちしたのがサボテンタイプのトゲモンだった事。真犯人が…娘「マナミ」だった事…!!
マナミは父を心配するあまり相手を体調不良にしていた…。トゲモンを倒したトーマから真相を聞いた早瀬選手は、残念に思う一方、娘のために最後のリングに立とうとする。「娘に…正々堂々と戦う、私の姿を見せてやりたいんだ」…そこにあったのは、ひとりの父親の姿…。そして、その娘のために引退を決めた勇気ある男の姿だった。そんな早瀬を見届けたトーマは、彼の引退に寂しさを噛みしめながら会場を後にする…。

©本郷あきよし・東映アニメーション ©BANDAI ©本郷あきよし・東映アニメーション・フジテレビ