あらすじ

第 3 話 『 にんじんと嘘と越後屋姉妹の日 』 2006/07/13
脚本 和泉 鶴 演出 みくりや 恭輔 作画監督 桜井 木の実 美術監督 保坂 有美
今日は特売の日。チラシを見て買出しに出かけるきょうとあす。しかし目の前で最後のひとつを、あすの隣のクラスの越後屋銀子に買われてしまう。がっかりする二人だったが、 明日はお肉の特売があるのを知り、絶対に買おうと決意する。翌日、お店に急ぐあすだったが、最後のひとつを銀子と取り合いになり、結局他の人に買われてしまう。銀子はお肉が買えなくて泣き出してしまい、姉に叱られるので家に帰れないからあすに責任をとってと言い出す。やむを得ず家に連れて行くと、きょうが特売のお肉を買って待っていた。そのお肉を銀子に譲ってと頼むあす。「お肉じゃなくても一緒に夕飯は食べられるし」そういう姉妹の仲良しぶりをうらやましそうに銀子は眺めるのだった。
お肉を買ってきたと姉の金子に報告する銀子だったが、金子は売り場をこっそり見に行っており、妹が嘘をついたことを叱って、明日のにんじんの特売は必ず買ってくるよう言い渡した。次の日、転ぶのもかまわず雨の中を必死で特売に急ぐ銀子。しかし今回も買うことができなかった。完璧主義者の姉の期待に応えられなかったので嫌われると絶望する銀子。あすは、銀子が姉が大好きだからこそ嘘をついてでも期待に応えようとする気持ちがよくわかったので精一杯はげます。きょうも、がんばったことを素直に言えばわかってくれると後押しした。正直に告白した銀子に、金子は優しく微笑んで、転んだ傷の手当てをしてあげる。二人の心が少しずつ通じ合うようになっていく姿に安心する姉妹だった。