あらすじ

第 2 話 『 大家さんとスイカとお見舞いの日 』 2006/07/06
脚本 和泉 鶴 演出 渡辺 純央 作画監督 竹内 昭 美術監督 杦浦 正一郎
今日は恐怖の大魔王が来る日。雨の夜、雨漏りの音に混じって近付いてくる足音。ドアが 開いて現れたその姿は・・・大家さん。気難しい大家さんは姉妹にとって苦手な存在で、 家賃の支払日に先月の取立てを思い出して憂鬱になっていた。だが今日に限って時間を過ぎても大家さんは現れなかった。今月はお家賃がお休みだと能天気に喜び、庭の水やりを 兼ねてTシャツの下に水着を着て水遊びに興じるきょうだったが、お隣さんから大家さん がどこかから落ちて足を骨折して入院したものの、誰も見舞いに行ってないと聞かされる。 「誰も来なかったら、さみしいよね。」あすが漏らした言葉に、きょうは勘違いをした自分を恥じ、お見舞いに行くことにするが、無愛想な対応にがっくりしてしまう。
次の日、スイカを持って行くも、手をつけなかった大家さんに気落ちする二人。だが姉妹一緒に夕食を食べられる幸せに立ち直り、一人きりの気持ちを考えて毎日訪ねることを決意した。連日病院へ通う二人に、看護士も毎日大変ねとねぎらうが、大家さんは突然もう来なくていいと告げる。迷惑だったのかと落ち込んで帰った姉妹の心を映すかのように雨が降りだすが、何故か雨漏りはしなかった。二人は大家さんは屋根を直すために怪我をしたのだと思い当たり、自分たちを心配して来るのを止めさせたのだと、無愛想の裏に隠された優しさに気付く。翌日も現れた二人に驚いた大家さんだったが、照れながら礼の言葉を述べる。心が通じ合ったことで、いつまでもこの家に住みたいと願う姉妹だった。