各話あらすじ
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各話あらすじ
第 8 話  『Trick:8』 2006/05/23
脚本:小中千昭 演出:亀垣一 作画:宮川智恵子 美術:飯島由樹子
イッキたちの担任「富田毬」先生…通称『トンちゃん』は、どこかオドオドしている気弱な女性教師。イッキたちに「学年主任のオリハラ先生が呼んでいる」と伝言するにも、モジモジオドオドして20分もかかってしまう程だった。おまけに被害妄想がひどく、イッキ・カズ・オニギリが、まるで自分を襲おうとする野獣に見える始末…。それに対してオリハラ先生は、どなり散らすのも当たり前、生徒を絶対に甘やかさない鬼教師。今回もイッキたちの成績の悪さを、どうにかしようと画策していたのだった。
「成績の悪いイッキたちを、このまま何事もなく三年生にさせるつもりはありません」…そう決意し、彼らに追試を受けさせることにしたオリハラ先生。年間平均が30点以上になれば進級、ダメなら留年…という事である。その話をトンちゃん先生から聞いたイッキたちは大ピンチ!! この危機を回避するため、ある行動に出る。それは…テスト問題の奪取。A.T.を使って夜中の校舎に忍び込み、それを盗んでしまおうという魂胆なのだ。だがその夜、作戦実行を前にした彼らにトンちゃん先生が…。
トンちゃんにバレた!! これで留年だぁぁぁ!! …と思ったら、先生は何やらシリアスな雰囲気。特に叱る様子もなく、止ったままになっていた「凍った時計」へと案内する。どうやらトンちゃんは、イッキのA.T.テクニックで壁を登ってもらい、止ったままの時計を動かして欲しいらしい。「あの時計を凍らせたのは…私なの」…トンちゃんはその時の事を語り始める。それは8年前、まだ彼女がここの生徒だった頃。遅刻常習犯のトンちゃんが、オリハラ先生に「明日遅刻したら留年だからな」と釘を刺されたのがキッカケだった。
徹夜をしてまで遅刻をしないよう気合を入れたものの、結局また遅刻してしまうトンちゃん。気付けば夜。「今から行ってもイミないよね、オリハラ先生だって、もう…」…半分諦めかけていた。だが先生は待っていてくれた。校舎の時計を止めてまで…。その男らしい後ろ姿を見たトンちゃんは、やがて彼のような教師を目指すことになる。その話を聞いたイッキは、彼女の「止ったままの気持ち」を助けるべく、初めて挑んだ壁のぼりで見事に成功!! 時計も…トンちゃんの気持ちも動き出させる。だがイッキたちの「追試」という戦いはまだまだ続くようで…!?
(C)大暮雅人・講談社/マーベラスエンターテイメント・エイベックス・エンタテインメント・東映アニメーション