各話あらすじ
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各話あらすじ
第 5 話  『Trick:5』 2006/05/02
脚本:小中千昭 演出:安藤健 作画:花井宏和 美術:飯島由樹子
夜側の東中を支配するストームライダーズ『夜王』。そのリーダーであるブッチャとパーツウォウのバトルをする事になったイッキは、ヤツとの最後の攻防を展開していた!! ゴールは目の前、二宮金次郎像。だがそこに至るまでの道は狭く、ブッチャひとりが精一杯。後ろについたイッキは追い抜けず、ただ悔しそうにキリキリと奥歯を軋らせるしかなかった。元々ブッチャはEクラスのストームライダー、Fクラスのイッキごときが勝てる相手ではない。スピット・ファイアと観戦していたリンゴも、早くも諦めムードだが…。
だがイッキだけは諦めなかった。ブッチャの背後から追い抜くチャンスを伺っていたのである。そんな彼の不屈の想いが天に届いたのか、次々と集まってくる仲間たち…。安達絵美理・中山弥生らを始めとする女子陸上部勢は、プレハブを押してブッチャを押しつぶそうとし、退院したばかりのカズ&オニギリ率いる東中ガンズの面々は、そんな彼女たちを守るために夜王のメンバーたちと大乱闘を開始。その隙を突いたイッキは、ブッチャの頭上をヒラリと飛び越え…ついにゴール!! 奇跡の逆転勝利を掴んだ!!
勝てたのは、カズとオニギリが自分のシューズのパーツを託してくれたお陰…。感謝しつつ、イッキはブッチャに告げた。「次にコース作るときはさ、こんな穴倉みてえなトコ、目的地にするのはヤメておけ。だってさ、オレたちゃ…せっかく飛べるんだからよ」。夜王は解散する運命にあるものの、ブッチャの表情は晴れやかだった。そう、自分たちはA.Tがあれば飛ぶことが出来る…その事をイッキに気付かされたからである。だが一方のイッキは素直に喜べない様子…。そんな彼の前にスピット・ファイアが立ちふさがった。
「炎の道」の称号を持つ者『スピット・ファイア』は言った。『上』に至る道が8つあること、そこには8人の王が待っているということ、そしてイッキがそれを知る権利を、たった今得たこと…。だがイッキには複雑な想いが渦巻いていた。A.T.でもっと自由に、もっと高く跳びたい…バトルで勝った事より、トレックが出来た事の方が快感だった…。イッキにとってA.T.は空を飛ぶためのものであり、バトルに使われることに抵抗を感じていたのだ。そんな彼に、シムカは「敵」でも「味方」でもない立場で接しようとする。
(C)大暮雅人・講談社/マーベラスエンターテイメント・エイベックス・エンタテインメント・東映アニメーション