各話あらすじ
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各話あらすじ
第 14 話  『Trick:14』 2006/07/04
脚本:小中千昭 演出:山口美浩 作画:渡辺英樹 今井武志 美術:飯島由樹
野山野家の長女「リカ」が戻ってから、イッキのA.T環境はガラリと変わった。…と言うより、A.Tを取り上げられ、完全禁止令が出されてしまったのである。リカ姉はイッキの事を心配している…しかし、リカ姉自身も「眠りの森」の一員として走っているじゃないか…。どうしてもイッキは納得できなかった。そのため、リカが出かけると、彼女の後を追ってその矛盾の理由を探ろうとする。そんなリカが訪れたのは、ある男性のところ…。昨夜イッキがコンビニで出会った、あの車椅子の関西弁の青年のところだった。
リカは、その青年「空(そら)」に、今のイッキの事を相談した。そんな彼女の脳裏によぎるのは、リカがまだ8歳の時の頃…「南のおじさん」から、赤ん坊のイッキを預かった時のこと。そしてイッキの少年時代、彼の事を初めて「風に愛されている」と感じた、魔人岩での瞬間…。そう、イッキは彼女にとって、大事な『弟』。その弟を守るためなら、自分が悪役になっても構わない。だが空は、盗み聞きしていたイッキとリンゴを引きずり出し、むしろ今こそ全てを打ち明ける時だと助言する。イッキを…『空の王』に一番近い男だと言い放って…。
その昔、リカは『荊棘の道』…眠りの森のイバラの女王と呼ばれたストームライダーだった。きっかけは缶コーヒー代の120円。当時はパーツウォウが始まったばかりの時代で、まだリカのようにチームを組まずにバトルをする人間も存在していた。そのバトルの夜に、彼女は空と出逢った。そして、120円の借りを引きずったまま度々会うようになり、心の距離を縮めていく。それが劇的に変化したのは、リカが話題の「眠りの森」の総長を倒そうと決めた日である。彼女は、愛し始めていた空がその初代総長であることを知らされ、メンバーとして眠りの森に加わったのだ。
だが、「空の王」を夢見る空を見守っていたリカは、彼が戦いの中で傷つき、二度と自分の足で歩けなくなる姿を目の当たりにした。大きなショックを受けるリカ…。夢を失った空は、自分のハンデに満ちた人生にリカを巻き込むまいとして別れを決意。リカはその日からA.Tを脱いだという…。イッキに、そんな哀しい想いはさせたくない…。だがイッキは、そんなリカに挑戦状を叩きつける。オレが勝ったら、二度と口を出すな…と。この勝負に、空はイッキの側につくと宣言。リンゴたちを巻き込んだリカに、やはり挑戦状を叩きつける!!
(C)大暮雅人・講談社/マーベラスエンターテイメント・エイベックス・エンタテインメント・東映アニメーション