第 95 話 2005/02/20 異世界放浪! 襲いかかる鉄の軍団

脚本
大和屋暁
演出
上田芳裕
作画監督
清山滋崇
美術監督
渡辺佳人

清麿・ガッシュ・ウマゴンの3人、そしてシェリーとブラゴのコンビが奈良の遺跡付近で引き込まれたのは、「狭間の世界」と呼ばれる異世界だった! そこは魔界と人間界の、文字通り狭間に位置する空間で、魔界で罪を犯した者たちが島流しにされる『流刑の空間』でもあったのである。そのため、この世界に引き込まれると絶対に出られないらしい…。そのことを清麿たちは郊外の村で、ブラゴたちは「マエストロ」と名乗る空間の支配者の居城で知らされた。それは「王を決める戦い」からのドロップアウトを意味しており…。

しかしブラゴとシェリーだけは、マエストロから『この空間から脱出する方法がある』ことを聞かされていた…。そのため2人は、マエストロの懐に留まって情報を得ようとする。そんな時、ひとり呼び出されたブラゴはあることを告げられていた。それは、この空間に島流しにされた魔者は魔法本を取り上げられて術が使えないよう処置されていること。しかし本さえあれば、パートナーがいなくても自ら術が使えるようになること…。つまりこの空間ではシェリーは不要のパートナーなのだ。しかしブラゴは言い放つ「くだらない事を入れ知恵しているヒマがあるなら、さっさと人間界に戻る方法を教えろ!」…と。

居る場所は違っても、ガッシュやブラゴが目指すのは人間界への帰還。そのためにそれぞれ情報収集が第一だと考えていた。しかしそんなガッシュたちの前にマエストロの刺客クロガネが立ちふさがる! ガッシュたちの魔法本を恐れるクロガネとその軍勢。彼らは自分たちの魔法本を取り上げられているため、自由に術が使えるガッシュたちを恐れている。しかも術以外の別の攻撃方法に頼らざるを得ない彼らは、術を模した攻撃が出来る武器を開発しており、それで一斉攻撃を仕掛けてきた! 軍勢に囲まれる清麿たち…。

数では圧倒的に不利な清麿だったが、それでも彼らのコンビネーションは活路を切り開いた! 次々と倒されていく軍勢…そして仲間を「ただの道具」だと言い切ったクロガネ自身も、その言葉に怒りを覚えたガッシュらによって撃破される。そこで初めてマエストロの存在を聞かされた一同は目的地を城に決定。そんな彼らにクロガネは吐き捨てるように言う。「やめとけよ、お前の術じゃあマエストロ様には勝てやしねえよ」…と。その頃、シェリーが待つ客間に戻ったブラゴは、彼女なしで術が使えることを確認していた。シェリーはその光景に、ただ絶句するしかなく…。