第 94 話 2005/02/13 異世界の扉! ガッシュVSブラゴ最強対決

脚本
大和屋暁
演出
深澤敏則
作画監督
浅沼昭弘
美術監督
清水哲弘

友だちになったばかりのマジロウを倒されたガッシュは、シェリー&ブラゴに強い敵対心を抱いていた。しかしシェリーは語る…「私たちに戦う意思はなかった」と。実は両者の戦いは、マジロウと彼のパートナー・ニコラウスが先に仕掛けたのだった。シェリーとブラゴに「雑魚に興味はない」と言われ、魔界の王候補の一組という誇りにかけて全力でぶつかったのである。そしてシェリーとブラゴはそれに応え、手を抜くことなく全力で潰した…。だが理由を聞いてもガッシュの怒りは収まらず、ブラゴへの攻撃を開始してしまう。

シェリーとブラゴは、今のガッシュと清麿が全力で挑んでも勝てる相手ではない。それでも全力で挑んだガッシュたちは、かつてシェリーたちと初対戦した時と同様の強烈なパワーを発揮。ブラゴの放つ魔法に、最大級のパワーで魔法をぶつけた! 両者の魔法と魔法が正面激突か!?…そう思われた瞬間、彼らをこの地に呼び寄せた謎の人物がついに動き始めた。異空間にいたその「彼」は、ぶつかり合う際の強大なパワーで時空を歪曲。空間に裂け目を出現させると、そこからガッシュ・清麿・ウマゴン・シェリー・ブラゴを召還する。そして一同を異空間に引き込んでしまった!

ガッシュたちが引き込まれたのは、魔界と人間界の狭間に位置する異空間だった。事件の張本人の名は、異空間を支配する王「マエストロ」! 強い魔物を集めようと、ガッシュやブラゴに謎のイメージを送信したのも彼である。しかしまだその存在を知るはずもない清麿たちは、見知らぬ大地で目覚めるや否や、状況を調査するべく近くの村へと移動を開始。その中で、大地や木々、雨までが石だったことを知って驚く。一方、マエストロの宮殿に出現していたシェリーとブラゴは、マエストロ自身の出迎えを受けていた。

実はこの世界は、魔界の犯罪者が送られる流刑空間だった。そうなると、清麿やシェリーたちは人間界に一生戻ることはできない…!! 「魔界の王を決める戦いから…脱落したということか!」…ブラゴは叫び、村でその事実を突きつけられたガッシュは泣いた。そしてサンビームと会えないことに、ウマゴンもまた涙する…。しかし今はマエストロが放った刺客から逃れなければならない。魔物たちに取り囲まれた清麿は、その追っ手が魔法を使わないこと、魔法本を怖がることに疑問を持ちながら逃げ出す。その頃、ブラゴはマエストロから「自分なら元の世界に戻すことが出来る」と告げられていた…。