第 93 話 2005/02/06 異世界からの声! 命運つきた魔物たち!

脚本
大和屋暁
演出
今沢哲男
作画監督
山室直儀
美術監督
徳重賢

「私は彼らに新たな試練を与えてしまったのかもしれない」…ナゾナゾ博士が調査していた『現象』。それは奈良のとある遺跡にまつわる、魔界と人間界に大きな影響をもたらすものだった。そこで100人の魔物を集めようと「儀式」する人物とは…!? 「どこかで…見たような気がするのだ」…自然と浮かんできたイメージに従い、石が積み重なった景色を何気なく再現してみたガッシュ。清麿が調べてみると、それは奈良にある「飛鳥古墳」らしい。しかもその場所は、清麿の元に届いたナゾナゾ博士の写真と一致していた。

夜闇を切り裂くように上空から差し込む一本の光…それが激写された写真を手に、奈良へと旅立つ清麿・ガッシュ・ウマゴン。しかしシリアスに行動しようとする清麿とは対照的に、ガッシュやウマゴンはハシャギ回って清麿をブチ切れさせるばかり。それでもどうにか奈良の外れにやって来た清麿は、そこで魔法陣そっくりの不思議な巨石古墳を目の当たりにした。その一方で、謎の怪人がする儀式…そして魔物を呼ぶ不思議な声を感じ取るガッシュ。しかもそこには、タヌキのような魔物がいて…!?

ガッシュとウマゴンが仲良くなったのは「マジロウ」という名の魔物だった。彼は巣から落ちた雛を巣に戻すなど、穏やかで優しい性格を垣間見せる。そんな彼の本の持ち主「ニコラウス」は、スコットランドの伝統楽器『バグパイプ』をこよなく愛し、世界中にその良さを伝えるために旅を続けるアクの強い…いや、人当たりのいい青年だった。ニコラウスやマジロウと瞬く間に打ち解けあった清麿たちは、彼もまた何者かに呼ばれたような気がしてこの古墳にやって来たことを打ち明けられる。だが一同の穏やかな時間は、長くは続かなかった…。

うなされているガッシュを起こした清麿は、ニコラウスとマジロウがいないことに気付いた。ニコラウスたちはナゾナゾ博士が送ってきた写真と同じ現象にいち早く気付いており、それを調べようと単独行動に踏み切ったのだ。しかし清麿たちを気遣ったその行動が仇となり、彼らは突然現れた謎の二人組に襲撃されてしまう。 燃やされてしまう魔法本…。 魔界に戻されてしまうマジロウ…。 突然の別れに涙するガッシュ…。 …そして姿を現した二人組。 それは遺跡での戦いで心が通じたと思った、あの最強コンビ…シェリー&ブラゴだった!