第 66 話 2004/07/18 守り抜け!約束の赤い魔本

脚本
山田隆司
演出
貝澤幸男
作画監督
山室直儀
美術監督
徳重 賢

心の通じ合った鮮やかな連携バトルにより、見事ダルモスを倒したウマゴンとサンビーム。しかし、初めての戦いで二人は消耗しきっていた。その様子を見たレイラは待っていてとその場を後にする。身体を休めながら清麿は、サンビームに先程の戦い、まるでウマゴンと言葉が通じているようだったと言う。サンビームによれば声に込められた想いを聴くことで、言葉の通じない相手とも会話することが出来るらしい。それを聞いたウマゴンは、自分の名前がシュナイダーである事を伝えようとする。が、やはり上手くいかなかった…。とそこへ、石のかけらが入ったビンを持ってレイラが戻って来た。

ビンから取り出すと強い光を放つ石のかけら。この石の光こそが、アルムの言っていた「月の光」。これはゾフィスのいる塔の最上階にある「月の石」から削り出したかけらで、千年前の魔物やそのパートナー達はこの石が放つ光を浴びることで体力や心の力を回復しているのだという。そしてこの光を失ったら、千年前の魔物達は石に戻るとも言われていると…。レイラは清麿たちにかけらを渡し彼らの力を回復させると、逃げたティオ達が偵察の魔物に見つかってしまう危険があることを告げる。それを聞いたガッシュ、清麿、サンビームは変身したウマゴンに乗り、街へと急行する!!!

その頃、アポロのいるホテルまで戻り、傷の手当てをしていたティオ、恵、フォルゴレ、そしてキャンチョメ。しかし心の力も回復しないうちにビョンコに率いられた千年前の魔物3体…カルーラ、デンシン、パラマキロンに見つかってしまう。呪文が使えない一同は逃げようとするが、車を破壊され、退路を絶たれてしまった。「そのガッシュの赤い本をティオが守り通せば、ガッシュは消えない…」清麿の言葉が頭を過ぎる。この本だけは、必ず守ってみせる!!!ガッシュから託された魔本を抱き締め必死に逃げるティオに、容赦なく敵の魔物の牙が迫る!!!

「ゴウ・バオレン!!!」その時ティオを救ったのは、かつて香港で清麿たちと共に戦った魔物ウォンレイと、その本の持ち主リィエン。さらにナゾナゾ博士とキッドも駆けつけ、強力な術で敵を圧倒する。しかし安堵したその隙を突かれ、ティオが空を飛ぶ魔物・フェリウスに捕まってしまった!ガッシュの本だけでも守ろうと、地上にいる恵に魔本を投げ渡そうとしたその瞬間、ティオは自分の名を呼ぶガッシュの声を聴く!「ティオー!!!」ティオの瞳に映ったそれは、ウマゴンの背に乗ったガッシュ達の姿。ガッシュの延ばした手が今、ティオの手を掴む・・・!!