第 60 話 2004/06/06 攻防!激流の迷宮

脚本
山田隆司
演出
上田芳裕
作画監督
伊藤智子
美術監督
清水哲弘

清麿の作戦により、敵の魔物・アルムとゲリュオスを大広間におびき寄せることに成功したキャンチョメ達。しかしその背後には、もう一体の魔物ガンツが現れた!襲いくるガンツをこっちで倒すと引き受け、キャンチョメ、フォルゴレ、ウマゴンは走る!そして大広間では清麿、ガッシュ、ティオ、そして恵がアルムとゲリュオスに戦いを挑む。素早い動きと絶妙なコンビネーションでアルムを圧倒し、ザケルガを連続でくらわせることに成功したガッシュと清麿。しかし立ち上がったアルムは、なんと本の持ち主に対して言葉で指示を出したのだ!!

千年前の魔物もロードによって心を支配されていると思っていた清麿たちは驚く・・・!戦うことを無理強いされているのならやめろと呼びかけるが、アルムは自らの意志で、千年もの間石にされ、魔界にも帰れずにいたてうっぷんを晴らしているのだという。ロードに心を操られて、戦いに巻き込まれているパートナーのことも「心の力のバッテリーよ!」と言い放つアルム。しかしそんなアルムが、ガッシュの目には可哀相に映るのだった。ずっと石にされていた彼らの苦痛は想像がつかない。そして、キャンチョメもまた、ガンツに対して同じものを感じていた・・・。

「アクル!!」ゲリュオスの口から大量の水が吐き出され、大広間はたちまち水に沈んでしまう。そして水中でもがくガッシュ達にゲリュオスの牙が迫る!!間一髪、その攻撃の余波で水中から脱するも、一面水浸しではうかつに攻撃が出来ない。下手をすれば清麿や恵達も感電してしまう危険があるのだ・・・!清麿はとっさに思いついた作戦を皆に指示し、ガッシュのザケルガで水底を砕く!凄まじい勢いと共に水が抜け、その流れに飛び込む清麿達。アルム達もそれを追う。そして、流れ着いた鍾乳洞でガッシュたちは再び対峙するのだった。

「もう、あやつの心を解放してあげようぞ」ガッシュは静かにそう言った。それに対し、お前のやりたいように戦え、と清麿は第六の術・ラウザルクを発動させる。アルムの本の持ち主・真美子の手から魔本を奪うべく突進していくガッシュ!!それを邪魔する様に襲いかかるゲリュオスも素手で受け止め、投げとばす。一瞬怯んだ隙にガッシュは背後へ!しかしアルムには攻撃せず、あくまで魔本を奪おうと奮闘する。攻撃に巻き込まれた真美子をかばって自らダメージを負ったり、アルムの疑念はついに確信へと変わる。ガッシュは魔物も、本の持ち主も傷つけずに勝つつもりなのだ・・・!