第 55 話 2004/05/02 パティ逆襲!!とき放たれた刺客たち

脚本
山田隆司
演出
西沢信孝
作画監督
清山滋崇
美術監督
清水哲弘

パティと共に飛来してきた三体の魔物、ボルボラ・ドグモス・エルジョが、それぞれの本の持ち主とともに清麿とガッシュに襲い掛かる!彼らの異様なまでの敵意に戦慄する清麿たちは恐るべき戦闘能力に振り回される。人気のないところへと移動するガッシュたち…一人高みの見物のパティはそれを嘲り笑う。そして、これらの魔物が前回の魔界の王を決める戦いで石にされ例の石版となっていた事、それがロードにより復活させられたことを明かす。千年もの間、石に閉じ込められていた魔物達の怒りは清麿たちにぶつけられていたのだ!

三対一。圧倒的不利な状況の中、まずは一体ずつ倒していこうとする清麿だったが、至近距離からザケルガを浴びせても体の頑強な千年前の魔物たちは倒れない。呆然と立ち尽くすガッシュたち。逆にエルジョの術ガンズ・ビライツを浴び、清麿がひどい怪我を負ってしまった。逃げると見せかけて細い一本の通路に敵をおびき寄せた清麿は、勝負を決めるべく最強呪文バオウ・ザケルガを発動する!! が、エルジョとボルボラもそれぞれ最強呪文ダイバラ・ビ ランガとギガノ・ガランズを発動させ、二体同時の術の前に敗れるのだった…。

もはや体力も気力も尽き、地に倒れる清麿。勝ち誇った顔のパティたちが近付いて来る。清麿は本を持つ人間たちが皆、生気がない目をしていることに気付く。そして彼らがロードによって心を操られていることを悟るのだった。言い当てた清麿に、パティは語りだした。ロードは千年前に戦った魔物の子孫を集め、魔本が読めるように心を操作し 、同時に戦うこと以外の感情を消したのだという。それを 聴き、激しい怒りをたぎらせる二人。心を操り無理やり戦わせる…ガッシュは、清麿は、無理やり戦わされていた心優しき魔物・コルルを知っている!!

もう二度とあのような戦いを、涙を流させてはならぬ!! 最後の力を振り絞り、二人は反撃に打ってでる。パティも一瞬たじろぐが、ガッシュの放ったザケルは威力がまるでない。もはや清麿の心の力は尽きていたのだ…止めを刺すべく、三体の魔物たちの攻撃魔法が清麿とガッシュに迫ったその時!!「セウシル!!」半球体のバリアーがガッシュたちを包み、呪文を跳ね返す!!「あなたたちはたった二人じゃない!力強い仲間がいる!!」声の先に立っていたのはティオと恵。心強い仲間の登場に、ガッシュと清麿の顔に、希望の笑みが浮かぶのだった。