第 51 話 2004/04/04 強襲!!仮面の悪魔ロード

脚本
大和屋暁
演出
中村哲治
作画監督
山室直儀
美術監督
渡辺佳人

ある日、何者かからの手紙を携え清麿家にやってきた鈴芽。しかしその様子は見るからに尋常ではない。生気の無い眼に、ガッシュと清麿は不審に思い声をかける。しかし全く返事をせず、鈴芽は勝手に壁にぶつかり正気を取り戻す。何も覚えていない彼女をベッドに休ませ清麿は手紙を見る。それはパーティーへの招待状だった。差出人の名を見ようとして裏返した瞬間、妖しげな炎に包まれ現れた 「ロード」という文字。これはおそらく敵の罠…!しかしガッシュと清麿、二人の戦いへの決意はもはや揺るぎの無いものとなっていた。

夜、指定された会場である町外れの洋館へとやってきた清麿とガッシュ。ロードと名乗る魔物と魔本を手にした女性が出迎える。どちらも仮面で素顔を隠して。ガッシュたちと手を組むためにやって来たというロード。彼は王になるものは心正しき者、清き者がなるべきだと言う。最もではあるが、何か違和感を覚える清麿。そこへ現れた生気の無い瞳をした三組の魔物と本の持ち主。ロードは手を組む事を了承してくれるならこの魔物たちを「手駒」としてくれてやるという。そして清麿は気付く、ロードの能力は人の心を操る力だと・・・!!

人の心を一体なんだと思っておるのだ!!ロードに激しい 怒りを覚え、彼の魔本を狙って電撃を放つガッシュ!しか しロードは卑劣にも、操っていた魔物の一体を盾にしてそ れを防いだ。仲間ではなく「ただの手駒だ」と言い放ち、 一体の魔物を自らの呪文で消してみせるロードのパートナ ー。さらにもう一体の魔物に攻撃を浴びせようとする・・ ・!清麿とガッシュはそれを助けようとしてロードの攻撃 呪文・ラドムをまともにくらってしまう。そんな清麿たち に失望したとロードたちは操ったままの魔物を残してその 場を去っていった。

残された魔物と対峙するガッシュ達。「お主は手駒などではない!!」操られている魔物に向かい、ガッシュは必死に正気に戻そうとする。そして、その魔物の子の目にうっすらと浮かぶ涙。もう戦わなくてもよいのだ・・・ガッシュは魔物の子を抱き締め、清麿は呟くように呪文を唱える。その時、ロードの呪文「ギガンテオ・ラドム」により洋館は爆破されてしまう。どこまでやれば気が済むんだ!!怒りのバオウ・ザケルガによって建物の崩壊から身を守った清麿とガッシュ。心を操る魔物・ロード。あの者だけは決して王にしてはならぬ・・・絶対に!!!