第 31 話 2003/11/09 魔鏡編 カワイイ転校生!

脚本
大和屋暁 
演出
芝田浩樹/地岡公俊
作画監督
上野ケン
美術監督
渡辺佳人

いつものように海でブリを追いかけていたガッシュは、海底でキラキラと光る鏡のかけらを拾う。「キレイだのぅ」 自慢したくてしょうがないと言わんばかりのガッシュに泥棒に盗られるぞ、と清麿は大げさに言う。それをまともに受け取ったガッシュはバルカンの中に大事にしまっておく事にする。その日、清麿のクラスに転校生がやって来た。 名前は響詞音。明るく元気な女の子だ。彼女の連れて来ていた猫・ニャルラトとあっという間に仲良くなったガッシュ。その様子を見た詞音は清麿を一緒に帰ろうと誘う。

土手で寄り道をする四人。ガッシュと戯れるニャルラトを見ながら、詞音は清麿たちに会えてよかったという。詞音 の明るく積極的な性格と、同時に見え隠れする影に戸惑いながらも、好感を抱く清麿。ガッシュももう詞音は友達だと断言する。嬉しそうに笑う詞音。しかしガッシュの持っていた鏡のかけらを見た途端、急に顔色が変わった。その時、「その鏡を渡してもらおうか」声の主はいつの間にか 土手の上に立っていた。その男は黙って魔本を取り出す。 清麿とガッシュは詞音たちを逃がし、戦闘体勢に入る・・・!! 

魔鏡のかけらを渡せと迫られる清麿たち。男は胸ポケットからノリとはさみを取り出し呪文を唱えると、それは魔物・ノリトハッサミーに変化した。ノリトハッサミーの強力な技に翻弄されるガッシュと清麿。とどめとばかりに唱えられた呪文「ギガノ・シザルク」。ノリトハッサミーの掲げたはさみの先に別空間が現われ、巨大なはさみの化け物が召喚される。あれを食らったら終わりだ・・・と、清麿はあることに気付く。そして大声で呪文を唱える!「ジケル ド!!」強力な磁石となったノリトハッサミーに磁力に引かれた鉄製の巨大はさみが襲いかかる!!

敵を倒しはしたが、何故この鏡のかけらを狙らって来たのか納得出来ない清麿。奴らはこれを「魔鏡のかけら」と呼んでいた。魔王を決める戦いに何か関係があるのだろうか?魔鏡とは一体・・・。一方、かけらを守り抜き喜んでいるガッシュ。詞音も戻ってきて、二人の無事にホッと胸を撫で下ろす。そしてその様子を少し離れた橋の上から見下ろす二つの影。ガッシュは詞音に宝物を守りぬいたのだ、と見せると「ねえガッシュ君、これ頂戴」詞音の笑顔にはどこか妖しい影が落ちていた。